【新チーム探訪記 vol.1】学習院大学ER 「YOUはどうしてアルティメットを?」

フライングディスクタイムズをご覧の皆様、はじめまして!FDTライターのなぎです。

最近「アルティメット」において、JFDA主催の公式戦はもちろん各地方の大会も増えてきました。それに伴い大学・社会人・高校生や中学生の新しいチームも増えてきましたね!かくいう私も大学の入学翌日の4月2日に、アルティメットサークルを立ち上げました。メンバーを集めて、練習をして、大会に出て…新チームの立ち上げってとっても大変なんですよね(笑)そんなわけで、これから「新チーム探訪記」と題し、新しくアルティメットをはじめたチームの紹介や設立への思い、裏話などざっくりがっつりお届けしたいと思います!

さて、記念すべき第1回は学習院大学アルティメットサークル ERを取材しました!取材に対応していただいたのは副代表兼チーフマネージャーで3年生の鈴木香(すずきかおり)さんです。チーム設立から現在の活動、これからの展望、そしてチーフマネージャーとはなんなのか…など、がっつり取材してきました!

副代表兼チーフマネージャーの鈴木香さん(3年生)

取材に対応してくれた副代表兼チーフマネージャーの鈴木香さん(3年生)
初対面ながらも怪しむことなく快く受け答えしていただきました(笑)

 

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チーム紹介

–鈴木さん、早速ですがよろしくお願いします。さて、アルティメットチームを立ち上げたということですが、チームとしていつから活動されているんですか?

よろしくお願いします!活動を始めたのは、2年ほど前からです。1年生の春休みに、大学へサークルの申請をしていました。2年生時に新歓をとにかくがんばって、しっかり活動できるようになったのは昨年の夏休みくらいですね。なのでチームは2017年に設立されています。

 

–そもそもなんでアルティメットを?

もともと大学テニス部のマネジャーをしていたんですが、自分の熱量がありすぎて合わなかったんです。笑
テニス部をやめて、「何かスポーツをしたいよね」という話を友人としていて、アルティメットをすることにしました。

 

–ERというチーム名にはどんな由来があるんですか?

本当に適当につけたんですよ(笑)
大学にサークルとして団体申請をする際に団体名が必要だってことになり、その日に考えました。そこでぱっと、究極に近い意味で”extreme”と、私が好きなdazzlinというブランドに「きらきらしている」という意味があるみたいで、その類語に”radiant”というものがあって、その頭文字でERになりました。あとは「プレーヤー」「マネージャー」の接尾辞(–er)でもあるなと思って、そんな意味も後付けでつけました(笑)

学習院大学の中で、ほかのサークルにはないような「意味の分からなさ」があってもいいかなと思って、名前をつけました。

 

–練習はどれくらい、どこでやっているんですか?

月・木・土で練習しています。場所は大学のグラウンドか北千住の河川敷で行っています。大学のグラウンドはほかの団体との兼ね合いもあるので月曜の月2回程度で、あとは北千住の河川敷でやっています。練習日は、私が全員の履修を聞き出して、メンバーの夕方の履修が一番少ない日を練習日としました。それであれば「俺この日いけないのになんで練習日なの!」という不満もないかなと(笑)
(※手帳に全員の履修が手書きでびっしり書いてあるページを見せてもらいました!)

 

–チームにはどんな特徴がありますか?

本当に「ザ・学習院」みたいな人が多いです。真面目で一生懸命な人が多いですね。あとは人数がとても多くにぎやかです。3年生は私と代表の2人なんですが2年生・1年生ともに20名程度います。あまりにも人数が多いので、特徴的なルールがあるんですよ。

 

–ルールですか?

創設当初はとにかく人数を集めたくてたくさん勧誘したんですが、そうしたらいろいろな人が入ってくれて、中には2ヶ月間練習に来ない人がいました。その状況の中で代表の大野と話し「2ヶ月練習来ていない人やめてもらう」ようにしました。

 

–ほかには何かルールあるんですか?

「練習の出欠回答には必ず答えること」ですね。チームの出欠はマネージャーが管理をしていて、1人1人に聞いて回るわけにもいかないのでそういったルールにしています。あとは「練習の出欠に何度も回答しなかった人」「集金期限を守らない人」などには練習時にダッシュやトレーニングが課されるというペナルティがあります(笑)

 

–ペナルティ!すごい(笑)

今はまだサークルなんですが、いずれは部活にもしたいと思っているんです。そうなるとある程度の規律は必要かなと思っていて、そういうマナーにゆるいチームにはしたくないですね。

 

–練習時の雰囲気はどんな感じですか?

みんな本当に一生懸命取り組んでいます。創設当初は私が結構鼓舞している部分があったのですが、今ではチーム内での声掛けも増えて活気があります。私はプレーヤーではないので技術に関する指導はできないんですが、体育会系の組織にはずっといたので、「それは手を抜いてるだろ!(笑)」みたいな姿勢はすぐにわかって、言わずにはいられませんでした(笑)
なので創設して1年の間は強めに鼓舞していたんですが、今ではそういう声掛けもチーム内でできていますね。

 

チーム発足エピソード

–そもそもなんでアルティメットを始めようと思ったんですか?

私入学当初は学習院大学テニス部のマネジャーをしていたんですよ。高校のときもテニス部のマネージャーをしていました。ただ自分の熱量がありすぎて大学のテニス部とは合わず、7月頃に退部したんです(笑)
それで私と同じくテニス部を辞めてしまった現代表の大野と「何かスポーツをしたいよね」ということで新しくサークル創ろうという話になったんです。テニスサークルはもう学内にいくつもあったので、「新しいスポーツ」ということで、アルティメットのサークルを立ち上げました。

 

–アルティメットというスポーツはどうやって知ったんですか?

知り合いに東田くんという明治大学でアルティメットをしている4年生がいて、その子からすごいおもしろいスポーツだということをよく聞いていたんです。なので新しいスポーツを考えたときに「東田くんが言っていたアルティメットにしよう」と思い出しました。

 

–メンバーはどのようにして集めたんですか?

とにかくSNSを活用していました。1年生の春休みに創設・活動を開始したので「まずは新歓だ」と思い、Twitterでアカウントを作りツイートには「#春から学習院」のようなタグをすべてつけていました。それから同じタグをつけてツイートしている新入生をフォローして、フォローバックしてくれた人に必ずDM(ダイレクトメッセージ)で連絡をして、アルティメットに関するツイートをRTして、っていうのを1人でやっていました(笑)
その甲斐あって春にはたくさんのメンバーが集まりました。今年は後輩が一緒にやってくれていました。

 

香さんが中心となって集めたメンバーで今年の大学選手権に出場!

香さんが中心となって集めたメンバーで今年の大学選手権に出場!

 

女子も大学選手権に出場しました

女子も大学選手権に出場しました

 

–全部1人で!?すごいですね(笑)

いまでは後輩のマネージャー3人と一緒にやっていますが、当時はよくやったなと思います(笑)

 

–チームを創って運営していく中で、大変なことってありますか?

スポーツである以上メンバーの技術差は仕方がないんですが、人数が多いことによる温度差が少なからずあるのは大変ですね。マネージャーとして「そこまでしなきゃいけないの?」みたいなことも結構ありました(笑)

あとは練習や戦術など、なにをどうしたらうまくなれるのか、強くなれるのかといったことは、何も知らなかったので大変でした。

 

–練習メニューや技術的な指導はどうしているんですか?

最初は明治の東田くんからいろいろ教わりながらやっていました。また上智大学教授の島先生(現JFDA役員)が学習院大学でもフライングディスクを授業で教えていて、練習日にいらっしゃるときには基礎メニューなど教えていただきました。先日の大学選手権予選の際には島先生から小林さん(上智大OB・現ロキートス)をご紹介いただき、指導していただいたりもしています。今年は学生選手権予選が終わったあとに、後輩から「ありがとう」と言われてよかったと思いました。いまでは後輩のマネージャーも3人いるので。

 

–ERでアルティメットをしていて楽しかったこと・嬉しかったことはありますか?

マネージャーとして嬉しかったのは、選手の成長に携われたことですね。女子プレーヤーには何人か中・高とあまり運動していなかったメンバーもいるんですが、そういった子たちにこれまでのマネージャー経験から、「スポーツを頑張るためのアドバイス」をして、それによってみんながすごく成長してくれたことは嬉しいです。あとは今年の大学選手権予選で男子が初勝利含め2勝できたことは、本当に嬉しかったです。初勝利のときは思わず泣いてしまいました。

 

 

大学選手権の様子

大学選手権の様子

 

–初勝利・初得点はやはり熱くなりますよね

女子は勝利こそできなかったんですが、1点も取れない試合が続く中で初めて点を取ったときは、その選手は泣いていました。ただ初めて2点を取って負けた試合の後に「勝ちたかった」と言っているのを見て、すごく嬉しくなったことも覚えています。

 

女子の大学選手権の様子

女子の大学選手権の様子

 

チームのこれから

–大学選手権の話が出ましたが、初めての公式戦はどうでしたか?

メン部門の初戦がASA-MAC’S(法政大)で強豪チームということもあり、私も含めみんなとても緊張していました。大会のシステムもよくわからなかったので、本当にばたばたでした。ただ「メン部門1勝/ウィメン部門1点」という目標を達成できたことは本当によかったです。

 

–チームとしてのこれからの展望はありますか?

公式戦に初めて出場して、全国におけるERの立ち位置がよくわかったなと感じています。だからこそ今メインの1・2年生だけで出場できる全日本U21アルティメット選手権大会こそ、私たちにとって本番だなと思っています。あとは来年の夏合宿を複数チームの合同で実施したいなと考えています。今いくつかの大学チームと連絡を取っていて、実施に向けて進めています。

 

–それはいい企画ですね!私も創設当初は合宿運営とても大変でした

下級生ばかりということもあり合宿をやってもなかなか効率のいい練習ができませんでした。なので複数チームでやることで、練習試合もたくさんでき、濃い練習ができるかなと思っています。

 

–最後に記事を読んでいる方へお伝えしたいことはありますか?

来年の合同夏合宿に興味ある方はぜひご連絡いただきたいです!関東のみならず大歓迎です。あとは新設チームということもあり他大や他チームとの接点があまりなく、興味持ってくれた方は練習試合、合同練習など一緒にしたいです。いろいろつながりがほしいです!
また学習院大学に進学する学生の方にもERというチームに興味を持っていただきたいです!メンバー全員がとても仲良く、雰囲気も良いです。マネージャーもとてもやりがいのある役割なので、いい大学生活になると、まだ現役生ですが感じています(笑)
ぜひ春の新歓のときに体験・見学でお会い出来たらと思います!

 

–ありがとうございます!これからも新チームは続々立ち上がっていくと思うので、ぜひその旗振り役となっていってください!

取材を終えて

学習院大学ERは、香さんをはじめとしたマネージャーがしっかりとチームのハード面を支えており、たくさんのメンバーがのびのびとプレーできる環境のある素晴らしいチームでした。選手が運営や事務を兼任しているチームがほとんどな中で、すごいことだと思います。そして1.2年生が多いことからも、これからの活躍がとても楽しみなチームだと感じました!ぜひERの今後の活躍に注目です!

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