「日本の女子アルティ界を変えたい」Seattle Riot 吉田楓選手

2018年1月に行われた24歳以下アルティメット世界大会で、日本代表ウィメン部門キャプテンとして活躍した吉田選手は、今年活動の拠点をアメリカへと移した。2019年4月に渡米した吉田選手は現在アメリカ西海岸のシアトルを拠点とするSeattle Riotに所属。Riotは2014年、2018年と2大会連続で世界クラブ選手権でチャンピオンとなっている言わずと知れた強豪チームだ。しかし、全米選手権での優勝から遠ざかっているRiotは、今年10月に行われる全米選手権での優勝を目指して活動している。

吉田選手はなぜアメリカに活動の拠点を移したのか、強豪Riotに所属するに至るまでに何があったのか、そして今アメリカで何を感じているのか。吉田選手に時間をいただき、直接話を伺った。

(FDT編集長:仙田)

 

Profile

吉田 楓
Kaede Yoshida

1995年9月18日生まれ
法政大学アサマックス出身
Seattle Riot 所属。背番号#1
右利き。ポジションはミドル

 

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Interview

考え方や戦術、雰囲気を自分のチームに還元したい

―今日は時間を作ってくれてありがとう!そして、Riot所属決定、おめでとう!

ありがとうございます!今日はよろしくお願いします。

 

―早速なんだけど、今年アメリカでプレーをしようと思ったきっかけはなんだったの?

きっかけは2つあって、1つは去年1月のU24。もう一つは同じく去年参加させてもらったアジア・オセアニアオールスターツアーですね。U24ではウィメン部門のキャプテンとして参加させてもらって、チームとしての結果は5位でよくなかったんです。でもその一方で個人としては通用するなって思って、いつか世界一のアメリカで挑戦してみたいって思いました。

オールスターツアーでは、アジアオセアニア各国のウィメンのオールスターとしてアメリカのいろんな所を回って試合をさせてもらって、アメリカの競技環境の素晴らしさを感じたり、アメリカの人たちの家にアジアオセアニア各国の選手たちと一緒に寝泊まりする中でいろんな国の人の考えを聞いたりして、その中で「これまで自分なりに考えはあったけど、自分の考えていることはまだまだ狭いな」って感じたんです。そういったことが重なって、いつかアメリカでやりたいって思いました。

 

アジア・オセアニア オールスターツアーの様子

アジア・オセアニア オールスターツアーの様子

 

 

―なるほど。U24で個人のプレーが通用したっていうのは、具体的にどういったところで感じた?

特に通用すると思ったのはディフェンスですね。U24は初めての世界大会だったんで、「外国人=大きい」ってイメージが先行していて、そこまで通用するとは思ってなかったんですけど、実際に大会に行くと、足の速さとか素早さとかでは通用するし、高さ勝負になる競合いに関しても、実はあっちの人たちあんまりジャンプしないから、自分のベストのジャンプができたら意外と通じるなって感じました。

特に女子は「日本のプレースタイル」に固執しすぎて、いいところも潰してしまっているかもなって思うこともあって。もちろん外国人は日本人よりも平均的に大きいから気をつけなきゃいけないこともあるかもしれないんですけど、必要以上にビビらなくてもいいのになって思うんです。

 

―確かにそういうところもあるかもしれない。逆に、U24の時に通用しなかったと感じたところはあった?

一番思ったのは「経験値」ですかね。これは大会中に感じたというよりも、今振り返ってそう思っているっていう感じなんですけど、当時はみんな「相手が外国人だから。外国人ってこうだから」っていうイメージが先行して萎縮してしまっているような気がしたんです。実際、国内で話をしていてもそれは感じます。

あとは「小さいプレー」。これは日本の女子のアルティメットは得意としていると思うんですけど、逆に海外のチームは大きなカット、大きなプレーで攻めてくる真逆のプレースタイルで、結果的に試合に負けたってことは、通用しなかったんだろうなって思います。

アメリカに来る前に考えていたこととして、「日本の人たちは何かにビビりながらやっている気がする」ってことでした。もっと楽しくできる気がするのに、シリアスすぎて楽しくないなって思う時があって。真面目にやるのはいいけど、海外の選手たちはみんなすごくオープンで、どんなに負けてても褒めてくれるし。海外の人と最近話すことが多いけど、海外の人からも日本は萎縮しているとか真面目すぎるって思われているって聞くこともあります。

自分としては海外のチームのオープンなところに魅力を感じていて、オープンな雰囲気で見ている人も楽しいチームを日本から作りたいなって思います。去年、日本でヘーセーベジグリフォンズっていうウィメンチームを作ったのはそういう思いもありました。今、トップレベルのアメリカでいい経験をさせてもらっているので、考え方や戦術、雰囲気を自分のチームに還元したいなって思います。

 

2018年1月 オーストラリア・パースで行われたU24世界大会

2018年1月 オーストラリア・パースで行われたU24世界大会にて。世界の舞台でディフェンスが通用したと手応えを語ってくれた。

 

トライアウトは「選抜をする場」というよりも「上手くなるための場」

―ここからはアメリカにきてからの話を聞かせて欲しいんだけど、どういう経緯でRiotに所属することになったの?

さっき話したアジア・オセアニアオールスターで、チームの監督をやっていたのが、Riotでキャプテンをしているアリッサだったんです。それが大きなきっかけで、Riotを合わせて計4チームのトライアウトを受けることになりました。トライアウトを経て、Riotに所属できることが決まったんです。

 

―なるほど。日本ではあまり馴染みがないけど、海外では各チームが大会に登録できるメンバーの上限があるから、シーズン前にトライアウトを行うことが一般的だよね。トライアウトではどんなことをした?

参加した4チームとも共通していたのは、みんなでアップして、対面スローして、4〜5種類のドリルをして、最後にゲーム形式っていう流れですね。日本では、トライアウトとは少し違うかもですけど、地区選抜とか日本代表の選考会は経験していたので、そんな感じかなと思っていたんですけど、雰囲気は日本の選考会みたいに殺伐としている感じはなくて、普通に練習したって感じでした。ゲーム形式の時とかもサイドラインで声出してたりもするんですけど、おしゃべりしてたりもして。日本の選考会だと、キャッチミスとかしたら「絶望」みたいな雰囲気ですけど、そんな雰囲気ではなかったですね。

 

―アップ、対面スロー、ドリル、ゲーム形式って聞くと、日本のチームが練習で行なっていることとあまり変わらなさそうだなって思ったけど、何か違いってあった?

ありました。ドリルに関して、日本でやったことのないメニューがあって。例えば、マンツーマンにフォーカスしたドリルを結構やりました。日本だと、セット練とかゲームの中でディフェンスの練習をすることしかなかったように思うんですけど、そのメニューでは一人一人の1対1のスキルを意識した練習をやったんです。1対1のスキルをしっかり見ることって日本では経験したことがなかったでしし、この部分は日本では個人の感覚やセンスに任せられてしまっている気もしています。でもアメリカでは、個人のフットワークまでちゃんと練習していて驚きました。

他には、アメリカっぽいなと思ったのは「ハックドリル」ですね。ロングシュートを打って、レシーバーとディフェンダーが競るっているシンプルなドリルでした。意図的なのかはわからないですけど、試合でも7〜8割は競らせるシュートなんじゃないかっていう印象です。この辺は大きく違うところだったと思います。Riotキャプテンのアリッサと話していて、Riotとしてはシュートを打ってダメだったらディフェンスを頑張ろうってスタンスらしくて、展開しててターンオーバーしてしまうよりも、シュートを打ってターンオーバーになる方が、最終的な得点率が高いらしいんです。シュートを打った方が、ターンオーバーの後に相手が攻める距離が長くなるから、取り返せる確率が高くて効率がいいって。そういう考え方の違いが現れているのかもしれないです。

あとは、トライアウトでも練習の合間に細かいフィードバックをしてくれたり、ドリルを一緒に行うグループごとにリーダーみたいな人がいてその人がアドバイスをくれたりと、トライアウトは「選抜をする場」というよりも「上手くなるための場」という印象が強かったですね。

 

―なるほど。じゃあ、トライアウトを受けた4チームの中での違いとかって何か感じた?

トライアウトを受けた4チームのうち、RiotとBoston Brute Squadがトップチーム、そのほかの2チームは中堅チームって感じだったんですけど、共通して感じたのは意識の高さです。日本だと自分に十分なトップでの経験がなかったりすると、控えめになってしまうような所を、アメリカでは、スキルレベルに関係なく全員がうまくなろうとする姿勢が感じられたし、うまい人に対する関心もすごく高かったと感じました。

ただ、やっぱり上位2チームと他の2チームでは差があって、特に上位2チームはゲームや個人のスキルが総じて高かったと思います。特にRiotとBruteのトップ選手はズバ抜けていて、これがUSAだと感じました(笑)。ゲームの中で、前のシーズンもプレーしていた選手が中心となって作戦等立てて行くんですけど、ラインナップした選手のスキルやポジションなどその場の状況に応じて、なおかつトライアウトとして選手のスキルが見れるようになども考えて、的確な作戦を立てたりしていて、経験値やレベルの高さを実感しました。

あとは、「トップチームのトップ選手」の次元が違うなって感じもしました。

 

―それって何が違うの?

運動神経が良くて、スローがうまいです(笑)。日本人より体が大きいし、スローもシュートレンジが長い。しかもスローがうまい。「Athlete!」って感じで、体もすごくしっかりしていて、とにかく次元が違うなって感じですね。

 

Seattle Riotの練習会での1枚。

 

アルティメット以外のことをやることが普通だし、それが大事

―アメリカでここまでプレーをしてきて、日本の良さはどこだと思う?

ぶっちゃけると、プレーすればするほど「日本の良さってどこなんだろう」ってわからなくなるんです。日本は「細かいパスの精度」「シュートの精度」「組織的なプレー」を得意としていると思うんですけど、アメリカの選手たちは戦術としてそういうプレーを選択していないだけで、やればできると思うんです。そういう点でいうと、こちらの人たちはオフェンスにしてもディフェンスにしても、適応能力とか表現する力が高いなって思うんです。逆に、日本は総じて知らないことに出会った時に困る。チームとして決めた攻め方とか守り方の一つ一つに細かくこだわりすぎていて、それが通用しない局面と出会った時に次がないんです。

この辺りは、今自分の中では答えが出ていなくって。自分自身代表経験が一回しかなくまだアルティメットを始めてから年も浅いので、日本がどういうプレーをしたいのかという所に理解が及んでないとは思いますが、日本の女子の今のプレースタイルについて世界大会での現状を踏まえてどう思っているんだろう、自分よりずっと世界大会等の経験のある人たちがどう考えているんだろうって興味があります。

 

―細かいパスとかシュートに関しても、日本よりアメリカの方が上だと思う?

日本のミドルシュートは総じて精度が高いと思いますし、シュート精度の平均は日本の方が高いかもっていう印象です。あとは、こっちはシュート=浮かせる、奥に打ち込む、とにかく飛距離を出すってことを意識しているような気がしていて、日本の「シュートがうまい」とはちょっと根本的な意識の部分から違っているかもしれません。

あと、細かいパスに関しては、日本でやってた時の印象よりも、こっちの人はスロー上手な人多いなって感じてます。もちろん日本にもスローがうまい人はたくさんいるんですけど、平均してみんなレベルが高いと思います。Riotでやっていて、インサイドとかスルーザマーカーはみんなめちゃくちゃうまいなって思います。日本人もうまいけど、こっちの人もうまいなって。というか投げ方や踏み込み方が独特だったりして、なんかすごいです(笑)。

 

―なるほど。戦術的なところ以外で、ここまでアメリカに滞在して感じているいいところと悪いところってある?

いいところは、日本でやったことない練習がたくさんできること。それから、トライアウトでしっかりフィードバックをくれること。フィードバックのおかげで、自分の何が認められていて、何を頑張ればいいかが明確にわかるし、自分の役割も明確になるなって思います。あと、日本ではあんまりしていなかったメンタル面での練習にもチームが時間を割いていること。このトレーニングの時に自分は参加できなかったんですけど、メンタルにも時間を割くんだってのが新鮮でした。それから、試合が終わった後に「アプリシエーション」っていう、感謝を言い合う時間があるんです。これは特に日本での自分のチームだけかもしれないんですけど、日本は自分に自信がない人がいる印象だったので、他の人から認められて自信を持つために大事だなって思いました。

あ、あと、ホームステイ先の人が鬼優しくて、試合の情報とかをチェックしてくれたり、めっちゃよくしてくれるんです。結果を出して恩返ししたいなって思います。

 

―なるほどね。じゃあ逆に、アメリカ滞在で感じている悪い面は?

1つは食事ですね。とにかくカロリーが高くて、気をつけないとすぐ太っちゃうし、めちゃ苦労してます。最初の1〜2ヶ月は何も気にせず食べて6kg増量してたんです。チームメイトと一緒に、ハンバーガー、ピザ、試合間のスナックを食べてたらやばいことになりました!(笑)

あとは、意識的な部分なんですけど、一人一人がすごい独立していることですかね。これは国民性の違いだと思うんですけど、大会に行くとかにしても、基本的に全てセルフで手配するんです。自分で自分の都合に合わせて飛行機手配したり、チェックインの時間調整したりするんで、THE 日本人タイプでみんなといる方が安心する自分にとっては困ります。みんなに「何時に行くの??」とかってめっちゃ確認します(笑)。

 

―他に、日本とアメリカで感じている差ってある?

一つはデータの活用ですかね。Riotでは、試合が終わってすぐに一人一人のシュートの本数、確率、誰が誰にパスしたかとかっていうことを図で出したり、エンド前でのTOとか展開ミスの本数とか確率とかをすごい細かいところまで出してます。

後、監督と選手の距離が近いこともありますね。試合後、全選手に一人一人言葉があって。フィードバックとは別で、例えば自分だったら「Riotとしての初めてのトーナメント。お疲れ」みたいなコメント。コーチも友達って感じで、距離が近いんです。監督ってどうしても、選手同士よりコミュニケーションの数が少ないから、コメントくれると嬉しいなって思いました。

その他、感じていることとしては、まだちゃんとした練習の回数が多くないからかもしれないんですけど、日本はゾーンの細かいところが決められているし、長い時間をかけて繰り返しやるのに対して、こっちはゾーンの戦術がアバウトだなって思います。もちろんどこのポジションがどういう仕事をするっていうのは大体あるんですけど、そのゾーンでの目的が達成されればOKっていう感じです。日本でゾーン練習をやっていると結局不透明なところがたくさんあったりして微妙な感じで終わることが多かったんですけど、最低限の目的が達成さえすればいいので前向きな気持ちで終わることが多いと感じています。マンツーマンへのトランジションありきだったりするし、数回やって確認したらゾーンの練習はそれで終わりって感じです。

それから、最近ホットなのは、大学選手権見に行ったことですね。ウェスタンワシントン大学のリージョナル・セクショナル(地区大会)からナショナル(全国大会)まで全て見に行かせてもらったんですけど、特にナショナルの環境がすごすぎて。「こりゃアルティメット続けたくなるわ!」って感じでした。フィールド素晴らしいし、主に父兄ですけどサポーターもすごい人数。他のスポーツみたいにラインナップ前の応援とかすごいし、ほぼ毎試合ゲームアドバイザーがついてるし。ライブ配信も実況があるし、決勝はテレビで放送されてたし。日本と比べて、アルティメットをプレーしていることの地位が高いというか、認められているというか。しかも、大学生とクラブシーズン分かれてるから、大学生がクラブでもプレーできることもいいなって思います。日本のシステムの違いのおかげで、18歳からクラブチームでできるチャンスがあって、実際に大学だけじゃなくてクラブチームでもトップでやってる人もいるから、経験値が違うなって思います。日本だったら大学やって、社会人でやるか悩むことが多いですけど、できるんだったら大学生からクラブでやった方が経験が積めるんです。クラブチームにとっても、早いうちからいい選手をチームに取り込める。去年までRiotでプレーしてた大学2年生の子とかは、15,6歳の頃から一緒にアルティメットやってきてたりしたらしくって、今の日本だと考えられない。大学生が母校の高校のコーチやったりしてたり、コーチやってるからクラブチームとの繋がりできたり、クラブと学生にコネクションがあって、かつそれを支えるシーズンのシステムがあるっていうのは、選手にとってもクラブチームにとってもいいなと思います。

日本では、仕事が大変だからアルティメットができないのか、アルティメットの練習がヘビーすぎるから仕事に影響していてアルティメットが続けられないのか。どちらか、あるいはどちらもかもしれない。日本だと、何かを一生懸命するってなったら、全てを犠牲にしないといけないって感じだと思うんです。例えば、アルティメットだと、トップでやろうと思ったら、今はほぼ1年中、毎週末2日とも練習しなきゃいけない。若手は場所取りもしなきゃいけないから1日練習することになったら12時間河川敷にいることが当たり前になってしまうんです。それに、練習以外のこと、例えば家族と旅行に行くっていうのも「なんで!?」みたいな感じで行きづらいのが普通になっちゃっていると思うんです。

でも、アメリカでは、アルティメット以外のことをやることが普通だし、それが大事って意識なんです。しかも、それでも強くなれる。実際、日本よりアメリカが強い。日本はアメリカよりも練習時間や拘束時間は長いけど、結果としては通用していない。もちろん通用している部分がないわけじゃないけど、ずっと非効率。実際うまいのに諦めちゃう子がいるし、トップレベルのプレーではなくて、うまいのに「楽しメット」に流れちゃう人がいる。楽しメットがダメなわけじゃないけど、勿体無いと思うんです。結果、今のトップ選手は何かを犠牲にしてアルティメットに全てをかけようっていう同じ境遇の人が集まって、今のトップレベルが成立してしまっている。

アメリカみたいに、「ストイックだけど、長時間の練習をしなくてよくて、効率的な練習をして強くなれる」方法をしていけばいいなって思います。実際そう思って作ったのがヘーセーベジグリフォンズ。まだ結果が出ていなくて説得力がないけど、今までの当たり前とは違うやり方で結果を出して行きたいなって思います。

 

吉田選手が中心となって結成したヘイセイベジグリフォンズ

吉田選手が中心となって結成したヘーセーベジグリフォンズ。

 

中心選手として活躍して、優勝したい

―最後に、今シーズン、それからシーズン後の目標とかがあれば教えて欲しい!

今シーズンの目標は、Riotでの全米選手権優勝ですね。アジア・オセアニアオールスターがきっかけで知り合ったアリッサのおかげでシアトルに来ることになって、シアトルに来てからもいろんなところに連れてってもらったり、いろいろお世話になっているんですけど、アリッサが10年くらい前にRiotのキャプテンになってから、全米優勝を果たせていないらしいんです。だから、今年自分が中心選手として活躍して、優勝したいし、優勝で恩返しできたら最高だなって思います。

それから、やっぱりアメリカでできるだけたくさんいろんなことを経験して、いろんな知識と経験をヘーセーベジグリフォンズに持ち帰って、日本の女子アルティ界を変えたいなって思います。

 

―なるほど。ここまで、その目標に向けての手応えはどう?

まだ今は、「この部分が通じている」とか「ここに自信がある」とかってのはないですね。逆に、日本とは違う部分が多くて考えすぎちゃっているのか、うまくいっていないかもって感覚です。チームとしての戦術は説明してもらえるし、その部分は分かっているものの、まだ暗黙の了解みたいな部分がわからないなって感じです。チームの中での自分の役割もまだ定まりきっていない感じなのでこれからしっかり定めていきたいです。

あ、でもディフェンスはいい感じかもしれないです。通用している感じがするし、強豪Furyとの試合でもダイブカット決めたんで!ディフェンスでいうと、ゾーンの時とかに声掛けとかが難しいので、その辺は適応していかないとですね。

 

―なるほど!ありがとう。主力として優勝して、日本でもチームが今までと違うやり方で結果を出して・・・と。簡単な道のりではないと思うけど、話聞いててすごい楽しみな気持ちになった。ありがとう!

こちらこそありがとうございます!結果出せるように頑張ります!

 

アジアオセアニアオールスターでの吉田選手とアリッサ。

アジアオセアニアオールスターでの吉田選手とアリッサ。オールスターで出会い、今年はチームメイトとして大会を戦う。

 

 

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