アルティメット経験者のための「はじめてのディスクゴルフ」 vol.2

<前回のハイライト>


ディスクゴルフをはじめとする様々なディスク競技を愛好するわたくし若林(本文中、「けん」)は、同じくディスクゴルフ愛好者のおいなりの協力もあり、ディスクゴルフ未経験アルティメッターなおたろーさんとせんちゃんを連れ出してディスクゴルフ経験者vs未経験者のディスクゴルフ対決を開催することに成功した。

ついにディスクゴルファー(with 愛用ゴルフディスク複数枚)vs ディスクゴルフ未経験有名アルティメッター(with ウルトラスター1枚)が始まる!

 

vol.2

<2020年11月某日・国営昭和記念公園>

せんちゃん-せんちゃん
コースに着きましたね。意外と都心から近くてびっくり。

 

おいなり-おいなり
新宿から電車で一本で行けますからね。

 

けん-けん
駅から公園内を少し歩いたのでちょっと疲れたかもだけど、何はともあれついにこうして一緒にプレーできる日が来るとは、、、。というわけで、早速やってみようか!

 

なおたろー-なおたろー
その前に、まずはわかりやすくルールを教えてくれ。笑

 

けん-けん
そうでした。気持ちが先走りすぎちゃいましたね。笑
まず、一番最低限のルールをものすごく簡単に言うと、スタート地点である横たわった棒(ティーエリア)の手前からディスクを投げて、落ちたところからまた投げて。これを繰り返して、なるべく少ない投数でゴールに入れると勝利に近づく競技です。

 

 

なおたろー-なおたろー
なるほど。「なるべく少ない」といいんだね。とはいえ基準や目安のようなものは何かあるの?

 

けん-けん
コース(会場)によって基準(パー)は異なるんですが、今日の会場である昭和記念公園のコースは全部で18あるゴール全てで「3投」が基準になっています。18のスタートからゴールのことを「ホール」と言うんですが、3投×18ホール=54投が昭和記念公園のコースの「イーブンパー(±0)」となります。各ホールで勝敗をつけたりするわけではなく、全部のホールを回った後に最終的に最も投数が少なかった人が優勝です。

 

なおたろー-なおたろー
ほう。ということは、1ホールだけ頑張ってもダメだし、全体的に調子が良くても1ホールだけなかなかゴールが決まらなくてすごくたくさんの投数になってしまってもいい結果にはならないわけだ。

 

けん-けん
さすが!理解が早いですね。本当にその通りで、1投の気の緩みが後々響いてくることもありますし、前半調子が良くても後半崩れてしまうといけないという競技です。ちなみに、パーよりも少ない場合はアンダー。多い場合は、オーバーと呼びます。例えば、合計52投で終わった場合は、-2(ツーアンダー)となります。

 

なおたろー-なおたろー
テレビのニュースなんかでゴルフの結果見ていると、なにやら数字で表しているなあと思っていたけど、そういうことだったのか。

 

けん-けん
まさにそうですね!また、1ホールの結果に対しても呼び名があって、以下のような言い方をします。

-2:イーグル(パーよりも2投少ない場合)
-1:バーディー(パーよりも1投少ない場合)
±0:パー
+1:ボギー(パーよりも1投多い場合)
+2:ダブルボギー(パーよりも2投多い場合)

 

 

なおたろー-なおたろー
これも聞いたことがあるけど、素人の自分にはちょっと難しいな。笑

 

けん-けん
まあそこらへんはやっていくうちに覚えます!それに知らなくてもプレーは楽しめるので、気にしないでください!

 

せんちゃん-せんちゃん
よし、説明ありがとう!ルールはなんとなくわかったから、あとはやりながら教えて欲しいな!そろそろやってみたくてウズウズしてきた。笑

 

けん-けん
OK!ただ、最後に3点だけ、最低限のマナーを伝えさせて!

(1)前に人がいるときは絶対にディスクを投げない。
→安全第一。一般の来園者がいるときや、前のパーティー(グループ)がプレーしているときは、絶対にディスクを投げてはいけません。そのホールが終わるまで待つか、諦めて次のホールに移動しましょう。

 

(2)人がプレーしているときは、前に立たない・動かない・声を出さない(=邪魔しない)。
→アルティメットと同じで審判のいないスポーツです。スピリット高めでいきましょう。あくまで自分との勝負です。

 

(3)譲り合いの精神を忘れずに。
→ディスクゴルフのコースは一般の公園に隣接していたり、公園の中に設置されていたりします。一般の来園者やプレーヤー、お互いが気持ちよく安全に楽しめるよう、譲り合ったり、声を掛けあって、危険な状況が起こらないよう十分な配慮と譲り合いの上で楽しみましょう。

 

というわけで、ここまで分かれば、勝負が成り立つと思うので、いよいよラウンドを開始しましょう!

 

 

<第1ホール>

せんちゃん-せんちゃん
ついに開戦ですね。看板に34mって書いてあるけど、高低差や障害物があるからか、もっと距離が長いような気がするね。

 

おいなり-おいなり
確かにそう感じるかもしれませんね。でも、そこを工夫して攻略していくことこそがディスクゴルフの醍醐味の一つです。

 

けん-けん
ではさっきのジャンケンで決めた順番通り、俺から行きますね。

 

なおたろー-なおたろー
おお、さすがに上手ですね。そして次は私の番か、、、。では行きます。

 

けん-けん
お願いします。おっ!

 

なおたろー-なおたろー
ああ!!!ディスクが左の草むらの中に入っちゃった。

 

おいなり-おいなり
大変ですね。笑
なおたろーさん、次はディスクが落ちた草むらから投げてくださいね!これもディスクゴルフの醍醐味の一つです!笑

 

なおたろー-なおたろー
くぅ〜〜。笑

 

けん-けん
全員投げましたかね。パーティー(一緒にプレーしているグループ。3〜5名程度が一般的)の全員が1投目を投げ終えたら、そこから先はゴールから遠い人から順番に投げていきます。今回は草むらに入ってしまったなおたろーさんが一番遠いですね。なおたろーさんからお願いします!

 

なおたろー-なおたろー
わかりました。しかし、草に囲まれていてゴールが全く見えないし、ゴールに向かって投げるにはアップサイドしかなさそうだな。笑

 

せんちゃん-せんちゃん
なおたろーさん、頑張って!

 

けん-けん
さあ、2投目以降は遠い人から順にどんどん投げていきましょうか。なおたろーさんとは少し違うシチュエーションで、木の下に入ってしまった時は膝をついて低いところから投げてもOKです。

 

おいなり-おいなり
けんさん、膝つきでのゴールお見事。さすが経験者ですね。というわけで、第1ホールが終わり、後続のパーティも待たせていますので、第2ホールへ移動してからスコアの確認をしましょう。ちなみに、第2ホールの順番は、第1ホールの成績がいい人(投数が少ない人)から順番になり、これ以降も前のホールの成績順に第1投を投げていきます。

《第1ホール→第2ホールへ移動》

というわけで、第2ホールは以下の順番ですね。

①けん:第1ホール 2投
②おいなり:第1ホール 3投 ※投数が同じだった場合は、前のホールの順番をそのまま踏襲。
③せんちゃん:第1ホール 3投
④なおたろー:第1ホール 5投

 

せんちゃん-せんちゃん
けんさん、いきなりバーディか。さすが、いきなり魅せてくれますね。

 

けん-けん
まあ、ウルトラスターでラウンドしている未経験者には、流石に負けるわけにはいかないよね。とはいえ、せんちゃんはしっかりパーキープしていて侮れないな。

 

おいなり-おいなり
ほんと、そうです。恐ろしい。ビギナーズラックだといいんですが、、、

 

こうしてウルトラスター vs ゴルフディスクの対決は静かに始まったのであった・・・

 

次回予告 vol.3

激しさを増す対決!ついに決着!?

最終結果はいかに!

 

 

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