選手だけではないアルティメットとの関わり方 〜チームの活動がない時のチームスタッフの仕事〜
こんにちは、FDTライターのこみねもかです。第1弾、第2弾といろんな方からお声がけを頂き嬉しい限りです。まだまだ感染予防対策に気を配る必要があるなど、満足にディスクを楽しめる状態ではないですが、こんな情勢だからこそ思考はポジティブに、様々なアプローチでフライングディスクを見直してみる良い機会にできたらいいなと思っています。
さて、第3弾となった今回の記事では、「チームスタッフ、マネージャーはチームの活動がないときはどんなことをしているの?」という質問をいただいたので、練習以外の業務をご紹介していきます。
練習以外というとイメージしにくいかもしれませんが、簡単に言うと代表合宿や、所属チームの練習がないときは何しているの?というところです。
代表合宿や練習がない平日、選手の皆さんはジムに行ったり、大学チームの練習へ行ってアルティメットをしたりといわゆる「自主練」をしている人も多いと思います。また、最近ではA代表候補の選手がSNSを開設して、平日のトレーニングの様子などを動画でアップしたり、スパイクやトレーニングシューズなど、コミュニティ内外への発信に時間を使っている例もみられますね。そんなとき、チームスタッフは何をしているのでしょう!今回もたっぷりご紹介します。
これまでの記事↓
①大会関係業務
代表活動の宿泊やグランドの予約、またエントリー、エントリー費の支払いなどは、協会や京王観光の方にまとまてお願いしていました。入金漏れや宿泊登録のミスなどがあった場合には担当の方からチームスタッフに連絡が来て、確認し報告するといった流れです。代表活動では選手と担当者の方の橋渡しのような役割です。
一方、クラブチームや大学チームの場合は、チームエントリー、エントリー費の支払い、宿泊人数の確認、宿泊手配、宿泊費の集金、宿泊担当の会社へ入金と様々なフローをチームスタッフとして担います。今現在、私が所属している社会人チームTechnicolorでも、宿泊の予約などの業務を担当しています。学生チームだと大学の体育会に所属していて様々な役割を立てなければいけない場合があり(主務・経理・部長など)、チームスタッフが少人数の場合やそもそもスタッフがいない場合などは、チームで相談して役割を分担してみてください!
②出欠管理
代表活動と言えども、私生活があっての競技環境です。U24の国内活動中は、教育実習や授業、就職活動などのやむを得ない理由により合宿に参加できない選手もいました。代表チームに関わらず、出席管理は練習をより良いものにするためにどのチームでも大事なものになると思います。参加できる人数やメンバーによって、練習メニューも変わってくるので参加できない合宿はあらかじめみんなと共有していました。スケジュールの管理は様々な方法があります。個人的には「手軽さ」と「確実性」が重要かと思います。
代表チームで使っていたのは「TeamHub」というアプリです。スケジュールだけでなく、試合のスコアや動画なども管理できます。代表チームでは出欠確認や入金の有無などをこのアプリで管理していました。それぞれがアカウントを登録し、チームスタッフや協会の方が管理者となってアナウンスをしていました。
このアプリ以外にも、手軽な例だとLINEのスケジュール機能やノートがあります。LINEのスケジュールはURLを共有すれば、トークグループ外の人にも回答してもらうことが出来るので、チーム以外にも卒業生や他チームの選手を練習に誘ったり、練習日程を共有する時にも最適です。
ほかにはGoogleカレンダーで1つのイベントをみんなで共有する方法もあります。Technicolorではこの方法を採用しており、私はプライベートでもGoogleカレンダーのアプリを使っているのでとても使いやすく、おすすめです。
③ユニフォーム発注・管理
大会では必ず全員が同じユニホームを着ていなければなりません。選手の背番号や、サイズなどのデータを集めて、ユニホーム制作会社へ発注をします。代表チームではこれを1回の注文ですべて行います。28人×3ディビジョン+スタッフというかなりの大型の発注です。2019WU24では各ディビジョンのチームスタッフが自分の担当するディビジョンの注文をしていました。また、本大会で着用するユニホームと、海外の選手と交換するユニホームは異なるので複数回の発注をJFDAの方と連携して行っていました。
クラブチームや大学チームでは、新しいユニホームを作らない限りは、新メンバー分だけを発注することがほとんどだと思います。背番号の引継ぎや、チーム内でのレンタルなど方法は様々です。Technicolorではこのユニホームの背番号の管理や発注業務を任せてもらっています。
最後に
この他、業務としてまだ確立は出来ていませんが、チームの戦術をまとめたり、みんなで共有するノートをオンラインで作成したりとPCを扱う業務が多いです。チームに関わることは、監督やコーチ、選手と相談しながら何でも挑戦しています。大切なことは「このチームのために私は何が出来るか」を考えることです。
フィールドに立たなくても、いかにチームの一員として戦力になれるかを考えています。私はどちらかというと自分の強みをチームに活かしていきたいと思うタイプです。それでも、「チームに求められているもの」と相違があれば悩むときもあります。実際にこのマネージャーという立場が確立していないスポーツでは、マネージャー本人が望むマネージャー像と、選手やチームが望むマネージャー像に違いがあっては難しいと思います。個人的には「雑務」や「雑用」と言った言葉は好みません。スタッフとしてどの業務も胸を張ってプライドを持って取り組んでいるからです。選手が出来ないからやる、選手がやりたくないからやる、そういった印象を持たれる場合もありますが、そういった事をやるのでは「お母さん」や「お手伝いさん」になってしまいます。そんな印象を払拭するためにも、選手とのコミュニケーションは大事です。
チームでどう活躍したいか、どんなチームスタッフであってほしいかをうまくすり合わせていくことが必要です。
Flying Disc Times ライター
獨協大学WAFT! 出身 #8|Technicolorマネージャー・2019WU24ウィメン部門チームスタッフ|ディスクを追っかけたり、追っかける人たちをサポートしたり。フライングディスクと同じくらい、ドイツ・ドイツ語が好き!英語よりドイツ語喋ります。フリスビー投げるより、プレイヤーを支える側に興味あり!あらゆる視点からフライングディスクをお伝えします!