選手だけではないアルティメットとの関わり方 番外編 〜チームスタッフの仕事②「タイムキーパー」〜

※本記事は、2020年4月7日に「文章・写真・音楽・動画などの作り手とフォロワーとをつなぐサービス note」にFDTライターの小峯が投稿した記事「マネージャー業務紹介②タイムキーパー」を改題・一部改変の上、転載したものです。


こんにちは。FDTライターのこみねもかです。

これまで、FDTでチームスタッフの業務にかかわる記事を公開してきました。

「マネージャーの業務はこれといって決まったものがないよね」

そんなことをマネージャー仲間と話しました。確かにその通り。その時に必要なことをベストなタイミングで行っているので、「これは私の役目!」と意識して取り組んでいることは少ないかもしれません。そのため、記事としてアウトプットするのも難しいなと感じながらも、アルティメットという競技においての「チームスタッフ」や「マネージャー」という支える立場を確立したいという思いで書いています。

■過去の記事はこちら↓


 

この第2回目の記事では、チームスタッフの業務として、「メディカルチェック」「タイムキーパー」「動画の撮影、編集、共有」を紹介しましたが、今回はタイムキーパーについて詳しくご紹介したいと思います。

 

■「メディカルチェック」についてはこちら↓


タイムキーパーって?

今回ご紹介するのはタイムキーパーです。私が勝手に呼んでいるだけですが、時間管理と言った方がわかりやすいかもしれません。

私はタイムキーパーには大きく分けて2つの調整が必要であると考えています。①全体スケジュール②各練習メニューです。ここでは①全体スケジュールは練習や合宿がある1日の集合から就寝までだけでなく、年間スケジュールも指します。②各練習メニューの集合体が全体スケジュールと考えてください。それぞれにあったおすすめアイテムも紹介していきます。

 

三種の神器

三種の神器と大々的な題をつけましたが、時間管理をする上で私が必ず持ち歩いているものが3つあると言うだけです。
①腕時計 ②スマートフォン ③ノート この3つです。場合によってはノートは省くこともできますし、腕時計を2つつけているときもあります。

①腕時計
腕時計は主に全体スケジュールや時間の把握・管理に使います。単純に時計として使っていることが多い印象です。お昼やグランドの利用時間、チェックインの時間などを確認するためや、100分試合などの長い時間を管理する時に使います。いろんな腕時計を試しましたが、私がおすすめするのはG-SHOCKなどのボタンをしっかり押せる腕時計です。ストップウォッチやアラーム機能が備わっているのでマネージャー業務では使い勝手が良いと思います。スマートウォッチなどのタッチパネル式を使っている時期もありましたが、ちょっと指が触れたりするだけでストップウォッチを止めてしまったり、雨など濡れた指では反応しなかったりと、時間管理に支障を来した苦い思い出があるのであまりおすすめはしません…!

 

②スマートフォン
こちらはスマートフォン内蔵のストップウォッチやアラーム機能がメインです。各練習メニューや選手のラントレのタイムを計るときなどの短い時間を管理するときに使っています。練習終了予定時刻にアラームをセットしたり、ストップウォッチ機能ではラップタイムも計れるのでおすすめです。

また、スマートフォンでは練習中の監督や選手の発言のメモとしても使っていました。選手は練習中にメモとる余裕がないので代わりにメモを取ったり、ゲームの得点などをメモしたりと重宝していました。

 

③ノート
スマートフォンは画面で表示できるメモの内容が限られてしまうので、1日のスケジュールや練習中に撮影している動画に移す得点表などを記入していました。使用していたのはA5サイズの罫線のリングノートです。私は自分が確認するためだけのノートなので字の綺麗さなどは気にしていませんでしたが、ある程度サイズが大きいものの方が使いやすかったのでこのサイズを使用していました。合宿の朝の時点で、監督さんからスケジュールをもらっているのでそれをノートに書き写し、ビデオ、ドリンク、連絡事項などが必要な箇所をチェックし書き足していました。

また、数少ない国内合宿を通して1つのチームになることが求められたため、各選手のキャラクターを早くつかむために、気づいたことや何気ないことはすぐメモにとっていました。今見返してみると自分も必死だったんだなあと、いろんなことがメモしてあって面白くて仕方ないですが、選手とコミュニケーションを取っていく上で大事な情報でした。

試合中のタイムキーパー

ここまで合宿や練習中の細かいタイムキーパーとしての役割やアイテムをご紹介しましたが、もちろん試合のタイムキーパーも率先してやっています。実際に公式試合でやっていて、試合のタイムキーパーは試合展開に大きく関わると痛感しました。セルフジャッジを導入している競技だからこそ感じられるのかもしれません。

そしてこれは自分のチームだけでなく相手チームにも関わる大事な立場です。特に私はグランドで通る声を出すことを意識しています。アルティメットクラブチャンピオンズリーグ2019Day1のLOQUITOSvs大阪スピリッツ戦のライブ配信では耳を澄ますと実況の声に混じって私の声が聞こえてきます…!男性チームに着いていると女性の声は通りやすいかもしれません。声に自信がある人はマネージャーという立場に限らず選手でもタイムキーパーを率先してやってほしいなと思います。

また、昨年からJFDA主催試合ではユニフォームに関する規則で腕時計などの金属の用具の装着を控えるよう提言されました。私はこれを受けて出場する選手以外の人間が時間を管理できることが望ましいと考えました。時間に関わるルール(2017年発行WFDFアルティメット公式ルール 付帯資料v1.0)も改めて確認してスムーズな試合、クリーンなアルティメットを心がけましょう!

 

おわりに

今回は練習や試合に関わるタイムキーパーについてご紹介しました。私が取り組んでる方法が正しいというわけでなく、あくまで一例をご紹介したまでです。「自分のチームではこうやってるよ~!」なんてものがあればぜひ共有してほしいな~!一緒によりよいものを目指していきたいです!

また、公式戦でタイムキーパーをやっていて嬉しかったのは、試合終了後に相手チームの方がわざわざお礼を言いに来てくださったことです。あのときは所属チームだけでなく相手チームの役に立っているのだと実感できて新たなやりがいを感じました。公式戦ではより正確な時間管理ができるよう努めていきたいです。

それではまた!

 


※本記事は、2020年4月7日に「文章・写真・音楽・動画などの作り手とフォロワーとをつなぐサービス note」にFDTライターの小峯が投稿した記事「マネージャー業務紹介②タイムキーパー」を改題・一部改変の上、転載したものです。

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