
女性委員会が目指す方向とは? 〜JFDA女性委員会 第2弾〜
こんにちは!女性委員会のしばです!10月末に女性委員会から第1回目の記事をリリースさせていただきました。
「胸が熱くなった!」「応援しているよ!」「こんなことに取り組んでみては?」など、男女問わずたくさんの方から反応をいただき、私たちも活動していく勇気をもらいました。そして、委員会が存在する意義を改めて実感しています。
しかし、「そもそも女性委員会って??」と素朴な疑問が浮かんだ方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな疑問にお答えすべく、そして、私たち女性委員会が「目指したい方向」についてご紹介できればと思います。少しお堅い内容になるかもしれませんが、私たちのこと、そして私たちの想いについて少しでも理解してもらうきっかけになれば嬉しいです。
■前回記事はこちら↓
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みなさん、この数字は何を示していると思いますか?
実は、JFDA会員の2001年と2018年の男女比なんです。
全体的な会員数はここ数年で3,000人台から5,000人台へと右肩上がりなんですが、男女共に増えているかというと、そうではないんですよね。実際大会に行くと、メンとウィメン部門でエントリー数が違ったり、最近学生チームに指導者がつくことが増えましたが、男性指導者の方が多かったり。さらに、大会の実況も女性より男性の方が多い気がします。
普段は意識していなくても、言われてみたら「確かに・・・」と思うことってありませんか?
国際オリンピック委員会(IOC)では、こういった「男女差」に向き合う動きが活発化していて、その活動目標には「オリンピックに参加する選手割合が男女共に50%になること」「女性のスポーツやスポーツを通じた社会的参加を高めていくこと」などがあります。
ちなみに、世界フライングディスク連盟(WFDF)にも2011年に女性委員会が設置され、2017年ごろから動きが活発化しました。先日、その委員長であるCaroline Malone(愛称:Caz)さんとお会いする機会があり、WFDFではどのような活動をしているか、お話を伺うことができました。

左から齋藤JFDA専務理事、Caroline Malone WFDF女性委員会委員長、長倉JFDA理事、しば
WFDF女性委員会の目標
WFDF女性委員会の目標は「ディスク界での男女参加割合を50:50に近づけていくこと」で、下記のようなことに取り組んでいるようです。
- 女性がより活動しやすい環境づくり
Ex)まずは現状把握と情報共有(先日のアジアオセアニア大会で開催されたワークショップなど)
Ex)指導者やロールモデルの発掘や育成 - ハラスメントへの対応
Ex)実際に相談を受け、法的な対応支援も行っている - チーム名の確認
Ex)性的、侮辱的なネーミングにはチーム名変更の依頼をすることも - 各地の女性委員会と情報共有できるプラットフォームづくり
JFDFの女性委員会も、IOCやこういう世界的な流れに乗って2016年に設立されました。でも、正直私たち自身最初は「こんな問題を解決しなきゃ!」という具体的な問題意識を持ってスタートしたわけじゃありません。なので、設立直後は「はて、私たちって何したらいいんだろうね・・・」という状態。そこで、まずは身近なところに目を向け、話し合いを重ねてみました。

メンバーは仙台、茨城、東京、愛知など、拠点がバラバラ。テレビ電話で月に1回テレビ電話会議を開いています。
すると「これって何でだろうね?」「もう少しこうならないかな?」などの気付きが!
そうなると「もっとこうなったらいいよね!!」というアイデアも出てきて、少しずつ私たちにできること、存在意義みたいなものを認識できるようになってきました。
そして、たどり着いた私たちの「目指したい方向」は、
「行きにくいなぁ」と足が遠のく人が少ないディスク界。「やりたい」と思う人がやりやすいディスク界。
もちろん、私たち女性委員会で一気に何かを劇的に好転させていくことは難しいと思います。でも、まずは存在すること。そして、みなさんと日常を見つめ直してみること。その中で気づいた「差」や「困った」、「こうなるといいよね」、「こうしたい!」などに少しずつ向き合っていけたらいいな、と考えています。
ちなみに、私たちの話し合いで出てきた「こうしたい!」や「こうなるといいよね!」は、
- チーム同士を繋げたい(特に人数不足で苦しむ学生の女性チーム)
- 1日でも長く、その人のスタイルに合わせて続けられる環境をつくりたい
- ウィメンマスター部門を成立させたい
- 託児所の設置など、子連れでも安心して参加しやすい環境を整えたい
- 各地でディスクに触れる機会を増やすために、平日ナイターなどの運営マニュアルを作成したい
こういったことにコツコツ取り組むことで、いずれは会場で見かける男女の割合(選手だけでなく、チームスタッフ、大会運営者など含めた全関係者)が同じくらいになっていくんじゃないかなと思います。そうすると、最終的にはたくさんの人(年齢や性別関係なく)がより長く、自分に合った形でディスクを楽しめる環境になって、仲間も増えていくんじゃないかなと考えています。
長くなりましたが、今回は「女性委員会って?」と「私たちが目指したい方向」についてご紹介しました。今後は、私たちメンバーの経験などに触れながらディスク界にある日常や現状に少しずつ目を向けていけたらと思います。そして、その中でみなさんと「こうなるといいよね」「こうしたいな」を共有できたらと思います。ぜひ、みなさんの「困った!」や「こうしたい!」などをお聞かせください。前回は男性からも多数反応をいただきましたので、今後もぜひ男女や年齢関係なく、たくさんの方からのご連絡をお待ちしております!!
JFDA 女性委員会について
JFDA女性委員会は、女性プレーヤーのみなさんが一日でも長くディスクに関われるように、そして、一人でも多く仲間が増えるように活動をしています。定期的に情報発信などもしていきますので、ぜひ「こんな情報がほしい!」「こんなことやってみたい!」など、気軽に委員会やメンバーに直接お声掛けください。