【Back Number vol.8(1982年9月7日発行)】

※本記事は、日本フリスビーディスク協会(JFA=日本フライングディスク協会の前身)が1982年9月7日に発行した「FRISBEE DISC TIMES vol.8」(本サイトの前身である協会発行紙)から一部の記事を引用したものです。紙面のスキャンデータ(記事全文)はこちらからご覧いただけます。(データの品質の都合上、一部文章や写真が途切れている場合があることをご了承くださいませ。)

 

この秋、フリスビーがコミュニケーションだ。
第9回世界フリスビーディスク選手権大会。

第9回世界フリスビーディスク選手権大会(W.F.C.)は、去る7月18日〜24日まで、アメリカ、ニュージャージー州、ニューブランズウィック市にあるラトガーズ大学ブッシュキャンパス内にて行なわれた。W.F.C.が合衆国東部で行なわれたのは、今回が初めてであり、例年とは異なった厳しい気象条件のもとに6日間の熱戦がくり広げられた。今大会の参加国数は、初出場の2ヶ国(スイス、アイルランド)を含む14ヶ国であり、外国選手の参加は、全体の37%を占めた。本年度からは、アメリカ国内の選考方法が変わり、スペシャリストと呼ばれる選手、特にフリースタイルにおける優秀選手の参加が非常に少なく少々淋しい大会ではあったが、その他の種目においては、アメリカ人選手の巧さを各所で見ることができた。大きな特色としては、本年度より新たにディスカソンという種目が加わり、全てにおいて総合力のとわれる大会であったように感じられた。日本からは、最終選考会で優秀な成績を納めた、川崎篤人、北野真一、伊東彰、吉村文彦、七戸江季、寺角和久の男子6名、及び、挽野治代、柿本千枝子の女子2名が参加した。国別総合成績は、14ヶ国中5位であったが、個々の選手の活躍にはめざましいものがあった。特に、女子D.D.C.の3位入賞、フリースタイルの3位入賞は、すばらしかった。又、男子S.C.F.において、川崎篤人、伊東彰が決勝進出を果たし、川崎篤人は、個人総合46位に入賞する健闘であった。

 

 

初心者コーナー MAXIMUM TIME ALOFT(M・T・A)編
滞空時間の長短をきめるのは的確な状況判断能力だ。

M・T・Aとはディスクの滞空時間を競う競技です。ディスクを空中に投げ、ディスクが地面に落下する前に片手でキャッチし、その間のタイムの長短によって勝敗が争われます。もちろんタイムの長い方が勝ちとなります。

初心者にとって5〜8秒以上の滞空時間を出すことはむづかしいことです。そこで今回はM・T・Aのテクニックを紹介しましょう!

まずスローする前に風の方向を読み、そして向い風に向かって立つことです。次に右利き者のバックハンドスローは風の方向やや(10度〜25度)右側に投げる、同じように左利き者のバックハンドスローは風の方向やや(10度〜25度)左側に投げる。

次にディスクが飛んでいく時の角度は一般に15〜45度の範囲が適していると言われています。風の弱い日には高めに投げ、風の強い日には低めに投げることです。

実際にスローした場合、ディスクの理想的な軌道は図のように上空で失速し、その時、ディスクの下面が、吹いてくる風を受けて、ゆっくりと下降してくるのです。(失速→変曲→失速→変曲を繰りかえす。)

初めの練習では、上空で失速したディスクは地面に対して垂直に下降してくるでしょう。こういう時は、水平角度を使って出来るだけ多くの回転を伴なった比較的低い位置からのスローをするとよい。

あなたも10秒が出れば全日本クラスですよ!頑張って下さい。

 

 

 

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