【Back Number vol.7(1982年6月5日発行)】
※本記事は、日本フリスビーディスク協会(JFA=日本フライングディスク協会の前身)が1982年6月5日に発行した「FRISBEE DISC TIMES vol.7」(本サイトの前身である協会発行紙)から一部の記事を引用したものです。紙面のスキャンデータ(記事全文)はこちらからご覧いただけます。(データの品質の都合上、一部文章や写真が途切れている場合があることをご了承くださいませ。)
誰もがディスクに夢中だった。
第9回世界フリスビーディスク選手権大会 国内最終選考会総評
第9回WFC国内最終選考会が5月3日〜5日の3日間(3日のみ名古屋市々営稲永公園)愛知県々営一宮総合運動場内陸上競技場で開催された。
全国各地で予選を勝ち抜いて来た選手124名(男子94名、女子30名)が第9回WFCを目指して参加した。
初日の雨天だけを除いて2日間は好天に恵まれ、選手たちは伸々と競技を楽しんでいた。
今回の大会はレベルが高く男子DISTANCE決勝では川崎篤人の112.06mを筆頭に10名中6名が100mラインを超えた。又、女子決勝では挽野治代が77.76m(日本新)を飛ばしたことは目を見張るべきものであろう。又、SCFではMTAとTRCの両方が得意である選手は少なく、これは選手の今後の課題になるであろう。DDCでは優勝候補であった、七戸・若林ペアーが3回戦で負けるという波乱があり、フリースタイルでは、昨年のペアーからトリオに変わった組が目立った。
今回の大会で日本代表候補選手8名が次のように決った。男子、川崎篤人、北野真一、伊東彰、吉村文彦、七戸江季、寺角和久、女子、柿本千枝子、挽野治代
尚、日本代表選手正式決定は6月5日以降である。本年度、日本代表選手の活躍に期待しよう。
初心者コーナー ディスタンス編(遠投競技)
単純明快。とにかく遠くへ飛ばした方が勝ち。
ファウルラインから追い風を利用して、ディスクをより遠くへ飛ばす競技である。
普通、公式試合では2分30秒以内に5回のスローイングをし、その中で、ベストのものが記録される。現在、この日本記録は152.40m(有田哲郎)である。
練習段階
一般にディスタンスはバックハンド・スローが用いられているので、そのグリップを紹介しましょう。(図1・2参照)
次に(図参照)スローイング・フォームをマスターすること。歩行あるいは助走(A&B)後、スローイングする脚の後ろでひきずっている脚をステップする要領で動かす(C)。スローイングする腕と逆側の脚に体重がかかるにつれ、上半身を後方にねじり目標から反対の方に腕を伸ばす(E)。この後、リリースモションを起こしながら投げる方向に向けて最後のステップを踏み出す。この最後のステップにおける身体の動きを詳しく解説すると、まず足を回転させ、腰→肩→腕→肘→手首の順に回転させ、スローイングし、自然なフォロー・スルー(ディスクを手放した後の動作)にまで続く。
ここまでのフォームを、最初はディスクを投げずにフォロー・スルーを含む動きのみを練習すること。この一連のフォームがスムーズに出来るようになれば、ディスクを使って練習して下さい。ここで一番重要なことは、ディスクが離れる瞬間にスナップさせることである。努力次第で必ずディスクは遠くへ飛ぶでしょう。