おかげさまで1周年!【Monthly Spirit & Rule Meeting】

みなさんは、JFDAが開催している“Monthly Spirit & Rule Meeting”(以下、”MSRM”)という会合をご存知でしょうか。平日の夜、定期的にスピリット・オブ・ザ・ゲーム(以下、”SOTG”)やアルティメットのルールについて話し合う会合です。世界でも類をみないこの試みは、2018年2月からほぼ月に1度、日本のどこかで開催を続け、2019年2月の札幌開催をもって1周年、参加者数は延べ125名を数えました。

これは、ひとえにご参加いただいたみなさんのおかげです。本当にありがとうございました。本記事では、MSRMが2年目に突入するにあたり、そもそもの実施背景やこの1年間の会合現場でどのようなことが話し合われているのかなどを紹介します。

MSRMの様子

MSRMの様子。参加者同士が話し合いながら学びを深めている。

MSRMの実施背景

「SOTGやアルティメットのルールについて、講習会よりも気軽に学べる機会が欲しい」

MSRMは、フライングディスクプレイヤーのこのような声に影響されて始まりました。2018年2月にスタートしたMSRMですが、ちょうどその前月にあたる2018年1月にはオーストラリア・パースでWFDF世界U24アルティメット選手権大会が終了。この大会では、他国の選手やゲームアドバイザーから、「日本代表のルールに対する理解が十分ではない」という課題を指摘されたばかりでした。このような背景から、JFDA主催事業としてMSRMが開催される運びとなったのです。

 

MSRMの実施目的

MSRMは、「参加者同士が話し合いながら、SOTGやアルティメットのルールについて理解を深める」という単純明快な目的のもと実施されています。昨年の新人戦(現・全日本U21)や全日本選手権の地区予選で「ルール講習会」が開催されましたが、講習会形式ではどうしても「教える側」と「教わる側」というある種の上下関係が生まれてしまい、双方向的な情報伝達が難しいという課題がありました。
そこで、全ての参加者が対等な立場で「話し合う」という構図で、SOTGやアルティメットのルールについて考える場があれば、より理解を深めたり日頃の疑問を解消したりできるのではないかと考えたことが、「参加者同士が話し合いながら」という目的を定めた背景です。

 

この1年間の開催実績

かくして毎月定期的に開催されることとなったMSRMですが、これまでの開催実績をまとめると以下のようになります。ちなみに、2019年2月に札幌で開催したMSRMは、北海道フライングディスク協会と共同で開催しました。この回は、学生を中心に大変多くの方に参加いただき、参加者数は過去最高を数え、とても実りのある回になりました。

 

 

MSRMではどのようなことが話し合われているのか

では、実際に現場ではどのようなことが話し合われているのでしょうか。このような問い合わせは数多く頂いているのですが、話し合いのテーマはその時々で異なるため、一様に答えることはできません。参考までに、これまでMSRMで頻繁に取り上げられたテーマを私の記憶の限り整理すると以下のようになります。

 

 

今後の展開について

2019年度も引き続き、MSRMを開催する予定です。また、これまでは関東地区(東京)と関西・中四国地区(大阪)での開催が中心であり、参加できる方が限られてしまっていましたが、2019年度は東京・大阪以外のエリアへの拡大を検討しています。
具体的には、7月に中部地区(名古屋)、9月に北海道・東北地区(仙台)、11月に九州・沖縄地区(福岡)での開催を予定しています。詳細は、以下のSOTG委員会通知をご確認ください。

SOTG委員会通知:2019年度「Monthly Spirit & Rule Meeting」の開催について(SOTG委員会通知 2019-01号)

重ね重ねになりますが、1年以上MSRMを継続的に開催することができたのは、ご参加いただいたみなさんのおかげです。私自身、ご参加いただいた方々との話し合いから多くの学びや気付きを得ることができました。ありがとうございました。MSRMはこれまでもこれからも、参加者全員で作り上げていくイベントだと考えています。2019年度も多くの方のご参加を心からお待ちしております。

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