フライングディスクの「ここが好き!」 vol.38 永野慎一
オンラインインタビューを利用した、バトン形式の連載企画。
第38回はこの方の、フライングディスクの「ここが好き!」をうかがいました。
(企画:仙田、淺井 / インタビュー:仙田 / 執筆:杉田 / 編集:仙田)
あなたのお名前と、フライングディスク歴を教えてください。
永野慎一です。
ディスク歴は、大阪体育大学で4年間と大阪スピリッツという社会人チームで3年間プレーヤーとしてアルティメットを行いました。その後、勤務先の学校で担任を持ったことからプレイヤーとしてはアルティメットから離れていましたが、今年度の7月から勤務先である大阪暁光高校でアルティメット同好会をスタートさせ、顧問として生徒の指導にあたり始めました。プレイヤーと指導者の経歴を全部合わせて8年間くらいになります。
フライングディスクとは、いつ、どこで出会いましたか?
初めてアルティメットを知ったのは高校時代で、選択授業にアルティメットがあり、選択したのがきっかけです。
その時のことを今思い返すと、当時行っていたのはアルティメットというよりディスタンスやアキュラシーという方が適切で、サイドとバックのスローを教わった後に、スローのコントロールや飛距離を測って成績を出していました。
その後、大阪体育大学に進学し、体育大学ということもあり、部活に入らなきゃいけない雰囲気もあった中で、幼い頃からやっていた野球ではなく新しいスポーツをやってみたいと思ってアルティメットの体験へ行きました。
高校の授業での経験から、最初はスローを投げるだけだと思っていたのですが、新入生歓迎会のPVを見た時にダイナミックなプレーやディスクの飛び方に惹かれましたね。そのPVを見た時点でハマってしまって即入部したという形です。
今のフライングディスクとの関わり方を教えてください。
今は先ほどもお話ししたアルティメット同好会の顧問として、高校生の指導に当たっています。保健体育科教員という立場から体育の授業にフライングディスクを取り入れたりもしています。
うちの学校は正直あまりグラウンドで行われている部活動が盛んではなく、グラウンドにあまり活気がないんですが、学校のクラブ活動やグラウンドの活性化に貢献したいなと思っていました。昨年まで同好会はありませんでしたが、時折授業でフライングディスクを取り入れてみると生徒からの感触もよかったので、2年間かけて少しずつ準備を進めて、去年の7月に同好会設立に至りました。関東に比べると関西はユース世代のチームが少ない状況ですが、まずは生徒のみんなにアルティメットを知ってもらいたいところから始めていき、ついにチームとして活動がスタートした感じです。
現在は、授業で興味を持ってくれた子達を集めて7人程度で活動しています。
設立後の取り組みとしては、うちより前から同好会として活動を始めていた英真学園高校と合同練習・練習試合を行わせていただいたり、大学時代の先輩つながりで現役のプレイヤーの方に練習に来ていただいたりしています。競技経験者とプレーする機会を設けながら、アルティメットの楽しさを伝えながら、同好会から部への昇格を目指して9ヶ月間ほど取り組んできています。実はこの取材の話をいただいた後に、4月から部に昇格することが決まりました。今の7人の中には今年卒業してしまう人もいるので、今度の新入生歓迎のタイミングで新入生部員を募集して、人数も増やして、チームとしての活動もさらに活発にしていけたらと思っています。
フライングディスクの「ここが好き!」。
ここが好きっていうところは、シンプルに競技性だと思います。ダイナミックなプレーやパスひとつの丁寧さ、ディスクを全員で繋いでいくことなどがこの競技の魅力だと思っていますし、全員が頭を使ってディフェンスしなければいけないところなども魅力的だと思っています。よく「走る・跳ぶ・投げる」から究極と表現すると言いますが、「走る・跳ぶ・投げる」ことを組み合わせて、チーム全員でディスクを落とさず大切に繋いでいく緊張感があり、オフェンスとディフェンスがディスク際で競り合って盛り上がる場面が生まれ、という競技性が面白くて、とても好きなところです。
体育の授業で取り組む時は、性別関係なくプレーできて、運動量も多い中でパスがひとつ繋がった時の喜ぶ顔が見られるところであったり、競技性を楽しんでいるシーンが多く見られます。
同好会では、まだ人数が少なくて競技性を追求するには至っていない面もありますが、人数が増えてゲーム形式の練習などができるようになるとプレーの中で学べることも多いと思うので、人数を増やして生徒が意欲的に貪欲にやってくれるようになればと思っています。
また、高校生だとみんな初心者なので、経験者が多いスポーツに比べて競技を始めやすいところも高校生にとっては魅力なように思います。それぞれが自分が今までやってきた競技の経験を武器として活かせるところも魅力だと思いますね。
次にバトンを繋ぐ方は、どんな方ですか?
大学の2つ上の先輩で、現在は英真学園高校の教員をされていて、練習試合を組ませていただいたりしています。大阪のユース世代の先駆けとして活動されている方です。
新入生部員が増えて活動されるのが楽しみですね!
次回のお話も楽しみです!
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