フライングディスクの「ここが好き!」 vol.34 志村優太
オンラインインタビューを利用した、バトン形式の連載企画。
第34回はこの方の、フライングディスクの「ここが好き!」をうかがいました。
(企画:仙田、淺井 / インタビュー:仙田 / 執筆:淺井 / 編集:仙田)
あなたのお名前と、フライングディスク歴を教えてください。
志村優太です。フライングディスク歴は20年近くになっていまして、学生時代は早稲田大学SONICS、その後社会人でCREWS、東京ベジグリフォンズというチームを経て、今は大阪スピリッツに所属しています。
フライングディスクとは、いつ、どこで出会いましたか?
私の姉が一時、慶應義塾大学ホワイトホーンズに所属していたので、競技のことは大学入学前から知っていました。大学から新しいスポーツをしたいなと思っていて、当時のSONICSも真剣に上を目指してやっていたので、自分もこの中で一緒にやりたいと思って入りました。
新歓の決まり文句で「日本代表になれるよ」と言われてはいたのですが、2006年の世界クラブ選手権に出場するまで、世界大会は自分から遠いものだと思っていました。ミックス部門でCREWSの若手とえびみりんで組んで出場したのですが、それまで国内で頑張ろうと思っていたのが、視野を広げたアルティメットの魅力に気づいて、日本代表活動にも積極的にチャレンジするようになりました。
今のフライングディスクとの関わり方を教えてください。
今は大阪スピリッツで上を目指して頑張っているのですが、それ以外の個人的な活動としては、WUGCという大きな目標に向けてトレーニングを続けてきました。しかし、残念ながら大会中止が先日決まって、目標を見失いつつあるというのが本音ですね。今38歳になりますが、この歳で4年後頑張ろうというのも難しいので、次の目標をどうしようかなと迷っています。いつか大会を開催できる日が来ると信じて頑張っていこうかなと思っています。
フライングディスクの「ここが好き!」。
もちろん競技自体の面白さもあるのですが、色んな人が色んな立場で関われるというコミュニティの深さに魅力があると思います。ディスクひとつあれば、色んな地域で年齢、国籍を問わずコミュニケーションが取れるところが好きです。10年ほど前に、水野ハルオさんと一緒にスパイクとディスクだけを持ってサンフランシスコにアルティメット旅行に行ったことがあって、ピックアップを回ったり、リボルバー(アメリカの強豪クラブチーム)の練習に参加させてもらったり、夜は選手の家に泊まらせてもらったりしました。見ず知らずの日本人でも、ディスクという共通点ひとつでこんなに良くしてくれるんだなと思って、このコミュニティの素晴らしさに気づきました。私が所属している大阪スピリッツでも、海外出身の選手と一緒にプレーしています。受け入れる方も受け入れられる方も全く違和感がなく、ただ楽しく一緒にプレーできる、そういったコミュニティはとても珍しいと思います。
国籍に限らず、トップチームでプレーする人と趣味で楽しむ程度の人が一緒に大会に出たり、ミックスでは男女関係なくお互いのプレーを尊重し合う、そういった関わり合いができるコミュニティが魅力だと思いますね。
次にバトンを繋ぐ方は、どんな方ですか?
彼に初めて会ったのが大阪の中津というところでやっているピックアップで、当時彼はどこにも所属していなかったのですが、やたら上手い人がいるなということで「スピリッツに来ない?」と声をかけました。それ以降スピリッツのチームメイトとしても、ロンドンやポーランドの世界大会でも、悔しい想いを含め熱い時間を共有した仲間、友達という感じですね。
国内だけでなく海外でも、ディスク一枚でコミュニティの深さを実感できるというのは素敵ですね。
国際大会を開催できる日が早く来ることを願っています。
さて、次回もお楽しみに!
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Flying Disc Times ライター
国際基督教大学WINDS所属|WJUC2018 ウィメン部門スピリットキャプテン|#33
自分なりの「フライングディスクとの関わり方」を模索中です。アルティメットについて夜通し語れるくらいこの競技が好きです!よろしくお願いします。