フライングディスクの「ここが好き!」 vol.33 久富啓介
オンラインインタビューを利用した、バトン形式の連載企画。
第33回はこの方の、フライングディスクの「ここが好き!」をうかがいました。
(企画:仙田、淺井 / インタビュー:仙田 / 執筆:淺井 / 編集:仙田)
あなたのお名前と、フライングディスク歴を教えてください。
久富啓介です。フライングディスク歴は、19年になります。
フライングディスクとは、いつ、どこで出会いましたか?
大学の新歓で色々とサークルを見ている時に、たまたま小さな広場でフライングディスクを投げているのを見て、興味を持ったというのがきっかけです。当時外語大には学内グラウンドがなくて、運動サークルは学校外でしか活動できなかったんです。私はあまり動かなくて良いような、コンパクトに汗を流す程度の活動がしたいなと思っていて、フライングディスク部のこじんまりとした感じや練習が週2回というところがちょうどいいなと思って入りました。当時のキャプテンが新歓期間中毎練習後にご飯をご馳走してくれていて、岐阜から東京に出たばかりでお金もなかったのでそれに釣られて練習に行っていたのですが、面白いなと思い始めてハマってしまいました。初めて学生選手権に出場した時は、予選がなくいきなり富士で本戦をやったので、レベルの違いやこの競技のきつさに結構ショックを受けたのを覚えています。
今のフライングディスクとの関わり方を教えてください。
大学時代に悔しい思いをたくさんしたので、社会人になってもう一度真剣にやりたいという思いがあって、社会人2年目の時に東京ベジグリフォンズに入りました。学生の頃はあまりなかった知り合いの輪を広げたいというのと、同期が多かったという理由でこのチームに入ることにしました。仕事の関係で6年前からドバイにいるのですが、こちらでも最近はアルティメットをする人が増えていてリーグもあるので、今は現地のチームに所属しています。チームと言っても日本と比べるとまだまだレベルは低いですが、やはりフライングディスクの良いところはどこの国に行っても競技が好きな人がいて一緒にプレーできるというところで、私もナショナルの選考に行ったりして、コロナ前までは週2で練習していました。ドバイはUAEの国の一つなので、UAEの代表チームとして世界大会に出られたらいいなと思います。現在UAEの代表チームはミックス部門しかないので、もしマスター部門ができたらマスター部門で挑戦したいです。あと4年でグランドマスターなので、日本への帰国が決まったら、昔から一緒にプレーしてきた仲間たちとグランドマスターで出たいというのが今の目標ですね。
フライングディスクの「ここが好き!」。
自由で、決まった枠がないというところが好きです。サッカーやバスケなどいわゆる長く知られているスポーツと違って、まだまだ新しい戦術や驚きを生み出す余地があると思います。今の若い世代も枠にとらわれず自由な発想でプレーできるというのが、フライングディスク競技に魅力を感じるところですね。
ドバイでの競技の現状としては、まだまだアルティメットというものを一回噛み砕いていないので、まずは基本からという感じです。ただ面白いのが、ドバイの競技者で圧倒的に多いのはドバイに来ている外国人の方々なので、中にはイギリスやカナダの代表の方もいて、それぞれの国のスタイルがミックスされてドバイのアルティメットが出来上がっているような気がします。それもやはり良い意味で自由な競技だからこそで、他の競技にはない特徴だと思います。ただ、転勤などの影響で人の入れ替わりが激しいので、チームにとっての安定した戦力を作るというのは難しい課題ですね。
ドバイの豆知識なのですが、実はドバイにはUAE人というのは全人口の10%くらいしかいないんです。人口の90%は外国人という国なので、多分私は生まれも育ちも現地という方とアルティメットをしたことがありません。人気のあるメジャースポーツをする人は多いですが、わざわざ新しいスポーツ始めるという方は珍しいと思います。コロナ前は中東アフリカの大会が毎年あって、レバノン、ヨルダン、エジプトなどが参加していたのですが、レバノン以外の国は外国人が多かった印象を受けました。イメージで言うとIKU!みたいなチームですね。現地の人も少しいるけどほとんど外国人、という感じでした。現地の方は少ないですが毎年中東の大会が開催されているというのは嬉しいので、これからも続いてほしいなと思います。
次にバトンを繋ぐ方は、どんな方ですか?
私が東京ベジグリフォンズにいた時に同じハンドラーとしてお世話になった方で、今は大阪スピリッツでプレーされています。私の同期では松野くんと並んで37歳というこの歳で頑張っていて、派手なプレーではないけど、安定した尊敬するプレーヤーです。
また新しい視点からのフライングディスクの魅力を知ることができました。
外国出身のプレーヤーたちが集まって作るアルティメットというのは面白いですね!
次回もお楽しみに!
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Flying Disc Times ライター
国際基督教大学WINDS所属|WJUC2018 ウィメン部門スピリットキャプテン|#33
自分なりの「フライングディスクとの関わり方」を模索中です。アルティメットについて夜通し語れるくらいこの競技が好きです!よろしくお願いします。