フライングディスクの「ここが好き!」 vol.29 小泉直也
オンラインインタビューを利用した、バトン形式の連載企画。
第29回はこの方の、フライングディスクの「ここが好き!」をうかがいました。
(企画:仙田、淺井 / インタビュー:仙田 / 執筆:淺井 / 編集:仙田)
あなたのお名前と、フライングディスク歴を教えてください。
小泉直也と申します。フライングディスク歴は、15年です。
フライングディスクとは、いつ、どこで出会いましたか?
高校まで野球をしていたのですが、高校1年生の秋くらいでやめてしまって、スポーツからしばらく離れていました。スポーツ自体は好きだったので日本体育大学に入学して、せっかく日体大に入ったのに部活動をしないのは寂しかったので、何かしら夢中になれるスポーツを探そうと思っていました。体育大というのもあってメジャーなスポーツは大学から始めても追いつけないなと思っていて、皆スタートが同じ、新しいスポーツを探していたところ、授業中に先生がアルティメットを紹介してくれました。楽しそうだと思ってすぐに興味が湧いて、体験に行って速攻で決めました。当時の日体大のチームは人数が少なく一番低迷していた時期で、成績も先輩方の時と比べると奮わなかったのですが、前回の記事に登場した一個上の上村さんたちと一緒に、自分たちなりにかなりアツくやってましたね。
今のフライングディスクとの関わり方を教えてください。
大学を卒業してから1年ほどCREWSに所属させてもらっていたのですが、仕事が整骨院なので土曜日が仕事で、土日に開催されることの多いアルティメットの大会に参加することが難しく、結婚などの事情もあってしばらくフライングディスクから離れていました。でも関わりたいという気持ちはずっとあって、子どもが生まれて仕事も少し落ち着いた頃に、今ならやりたかったトレーナーという仕事にチャレンジできるかなと思い立って、同期であるクラブジュニアの上原さんに「自分を大会の救護に呼んでくれないか」という相談をしました。それから選手としてではなくトレーナーとして、フライングディスクとの関わりをまた深められるようになりました。今は普段整骨院を一人で経営しているのですが、クラブジュニアさんが主催する大会のトレーナーとして呼んでいただいて、第二本部、いわゆる「僻地」の方で、怪我をした選手のケアや怪我の予防に努めながら色んな選手と関わっています。
また、救護トレーナーになってから色んなご縁が広がって、2018年のWUCC(世界アルティメットクラブチーム選手権大会)でNomadic Tribeさんのトレーナーをやらせていただいたり、その帰国から4日後にはマスターズの世界クラブチーム選手権大会でBeersさんのトレーナーをさせていただきました。この年は2つの世界大会に呼んでいただき、とても良い経験になりました。
あとは、私が経営している整骨院のサポートアスリートとして、文化シヤッターの上村さんのケアを担当させていただいています。コロナが流行してからはオンラインでトレーニング指導をさせてもらっていて、Buzz Bulletsの他の選手の方々にも参加していただき、週に1回のオンライントレーニングをしています。
他にも、Twitterでアルティメット選手向けのトレーニング動画をアップしています(@regeneathlete)。良かったらフォローしてください!
フライングディスクの「ここが好き!」。
元々選手だったので、アルティメットの競技としての楽しさもすごく感じます。単純にディスクを投げて取って、というだけでもすごく楽しいと思いますし、アルティメットの選手をしていた時はレシーバーのポジションだったので、仲間とディスクを繋いでゴールでキャッチした時の達成感というのも大好きでした。トレーナーとして世界大会に行かせていただいた時も感じましたが、ディスク1枚で色んな人と仲良くなれたり、選手じゃなくても、コートの脇で見ているだけでも一体感が感じられたりするところも楽しいですね。
トレーナーとして関わらせてもらうと、ディスクの動きも選手の動きも複雑で多様性があるので、色んな動きの練習をしたり身体操作の開発をしたり、トレーナーとしてもやりがいがある競技だなと思います。コートの中で必要になる瞬発的な判断や動きは、頭で考えるというより体が勝手に動くものだと思うのですが、その動きのレパートリーだったり安定性というのは、日々のトレーニングでより鋭く、光るものにできると思っています。また、適切なトレーニングによって怪我のリスクを減らすこともできます。ダイブをする時や、他の選手と思いがけず接触してしまった時などに上手く受け身を取れたり、ジャンプの着地がしっかりできたり、そのために必要な体のメカニズムを選手たちにも知ってもらいたいです。アルティメット向けのトレーニング方法というのはまだまだ情報が少なく、学生の頃は特にないがしろにされがちですが、適切なトレーニング方法をもっと知ってもらいたいなと思います。
次にバトンを繋ぐ方は、どんな方ですか?
日体大時代の、たった一人の男子の同期です。日体史上最悪の低迷期で辛いこともあったのですが、彼と支え合って、私の一個下の代で学生選手権優勝を果たすことができました。私がアルティメットからしばらく離れていた時も、彼の存在があったからクラブジュニアさんの救護トレーナーとしてまた関わることができたので、そういった意味でもすごく感謝しています。
選手にとって欠かせない存在であるトレーナーさんですが、改めてとても興味深いお話をきくことができました!
私も是非Twitterをフォローさせていただこうと思います。
次回もお楽しみに!
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Flying Disc Times ライター
国際基督教大学WINDS所属|WJUC2018 ウィメン部門スピリットキャプテン|#33
自分なりの「フライングディスクとの関わり方」を模索中です。アルティメットについて夜通し語れるくらいこの競技が好きです!よろしくお願いします。