フライングディスクの「ここが好き!」 vol.26 松野政宏
オンラインインタビューを利用した、バトン形式の連載企画。
第26回はこの方の、フライングディスクの「ここが好き!」をうかがいました。
(企画:仙田、淺井 / インタビュー:仙田 / 執筆:淺井 / 編集:仙田)
あなたのお名前と、フライングディスク歴を教えてください。
松野政宏です。フライングディスク歴は今年で19年目です。
フライングディスクとは、いつ、どこで出会いましたか?
高校3年生の時にスポーツクラブに通っていて、そこでフライングディスクをしている人に出会い、初めてアルティメットという競技を知りました。その方から、私の出身である大阪体育大学にもチームがあると教えてもらい、見学に行くと同じ高校の野球部の卒業生がいて、日本代表になれるというよくある誘いに乗せられて入りました。当時チームが強かったこともあり、それまで野球部ではずっと試合に出ていたのに、アルティメットでは競技を始めたばかりで何も分からないからただコートサイドで声を出しているだけ、というのが悔しくて、たくさん練習してハマっていきましたね。
今のフライングディスクとの関わり方を教えてください。
社会人になってから15年間、文化シヤッターBuzzBulletsに所属しています。今年37歳になりましたが、先輩にもまだまだやっている方々がいるので、私もずっと第一線で関わっています。今年開催される予定だったWUGC(世界アルティメット&ガッツ選手権大会)が来年開催されればそこに向けて頑張ろうと思っていて、BuzzBulletsでは次の世界クラブチーム選手権の優勝に向けて活動している状況です。会社のフライングディスク部として活動しているので、地域イベントなどを通して、アルティメットだけでなくフライングディスク競技の普及活動も行っています。会社の所在地である文京区でオフシーズンにイベントを開催したり、チームメイトに学校の先生が多いのでその繋がりで授業に参加したり、といった形ですね。
私は今第一線の競技者として関わっていますが、どんな形や頻度であれ、この競技に出会った人たち皆が関わりを続けてほしいなと思います。毎年雷神というチームで大学の同期と一緒にガイアアルティメットカップに出場しているのですが、年に一回この大会でしかプレーしない人や、3年ぶりにアルティメットをする、という人もいるんです。この年齢になっても、大学の同期とこうしてアルティメットを通して関われるというのはすごく幸せなことだと思うので、数年に一回でもいいから、この競技と長く関わり続けてほしいと思います。
フライングディスクの「ここが好き!」。
まだまだ確立されていない競技なので、自由な発想で戦術を作っていくことができますし、そういう部分から個人、チームの戦いが始まっていくというところがいいなと思います。色々な国のチームと戦ったり、選手と触れ合ったりできるところも魅力です。残念なのは、英語を喋れないということくらいですね(笑)。
自由な発想ができる競技だからこそ、これから日本のアルティメット界を支えていく世代に伝えたいのは、教わったことを体現するだけでなく、自分の芯を持ってプレーしてほしいということです。最近はライブ配信があったりと色々なチームの動画を見る機会が増えたことで、良いプレーを盗むことも、あえて違う発想をしてみることもできると思います。教わったことや見たものを「これがアルティメットだ」と決めつけずに、色んな情報を自分の中に取り込み、自分なりに工夫してやりやすいようにやってみる、ということをしてほしいです。スロー技術やフィジカルの強さがある選手はたくさんいますが、「個」としての圧倒的な強さを持ったプレーヤーが年々少なくなっていて、同じようなプレーをする選手が多いように感じるんです。そつなくこなす技術ではなく、「これだけは本当に上手いな」と思わせるような、圧倒的な強みがある選手が増えるといいなと思います。
次にバトンを繋ぐ方は、どんな方ですか?
きっと皆さんが想像している通り、学生時代から19年一緒にやっている私の相棒です。皆さんから見たらそうでもないかも知れないですが、私の中ではすごい選手です(笑)。日本一と言っていいほど、ものすごくアルティメットのことを考えるのが好きだし、考えている人だと思います。
今回も大変貴重なお話をきくことができました。
松野さんの相棒といえば、、、皆さんもうお分かりですか?
お楽しみに!
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Flying Disc Times ライター
国際基督教大学WINDS所属|WJUC2018 ウィメン部門スピリットキャプテン|#33
自分なりの「フライングディスクとの関わり方」を模索中です。アルティメットについて夜通し語れるくらいこの競技が好きです!よろしくお願いします。