フライングディスクの「ここが好き!」 vol.25 福島毅
オンラインインタビューを利用した、バトン形式の連載企画。
第25回はこの方の、フライングディスクの「ここが好き!」をうかがいました。
(企画:仙田、淺井 / インタビュー:仙田 / 執筆:淺井 / 編集:仙田)
あなたのお名前と、フライングディスク歴を教えてください。
福島毅です。一部のアルティメットフリークの間では「韋駄天さん」と呼ばれている様です。フライングディスク歴は、大学1年生の時に始めたので、20年目に突入するところです。
フライングディスクとは、いつ、どこで出会いましたか?
もともと小学生の頃から野球一筋で、高校は大阪で決勝まで行くような強豪校だったので大学でも野球をするつもりだったのですが、いざ大学に入学すると野球熱も冷めてしまって、しばらくは部活に所属していませんでした。せっかく大阪体育大学に来たのに部活に入らないのはもったいないということで、しばらく経ってから色々な部活を見学していた時に、昼休みにフリスビーを投げている人たちを見つけたんです。当時はアルティメットという競技名も聞いたことがなくて、未知のスポーツでした。話を聞いてみると、土日は休みだし、大学から始める人が多い競技で日本代表にもなれるかもしれないということで、その誘い文句だけで入部を決めました。ただ、最初の1年半くらいは野球の癖が抜けずスローに苦労しました。同じく野球部出身の同期である松野政宏選手は1年生の頃から上手で試合にも出ていたのですが、私はこの競技の楽しさを実感するまでに2年くらいかかりましたね。
アルティメットにハマったきっかけは、大学2年生の時の日本代表選考会です。当時BuzzBulletsに所属されていた大学の先輩方の推薦があったのか、最終選考前に当時のキャプテンである吉川洋平選手から突然電話がかかってきて、「日本代表に興味はありますか?」と言われました。当時は自分がそのレベルに達しているとは思っていなかったし、日本代表になりたいという気持ちも特になかったのですが、吉川選手直々のお誘いに二つ返事で応じました。残念ながら最終選考では落ちてしまったのですが、「こんなにすごい人たちがいるのか」「自分もこうなりたい」という思いが生まれて、それからはこの競技をどんどん研究し、色々なことを吸収できるようになりました。そのおかげで、大学3,4年生になる頃にはだいぶ実力がついていたのかなと思います。
今のフライングディスクとの関わり方を教えてください。
数年前までは大阪スピリッツでプレーしていたのですが、今は仕事や家庭の事情もあり、特にチームには所属していません。ただ年に一回のガイアアルティメットカップには、雷神というチームで大学の同年代のメンバーと毎年参加しています。今はコロナのこともあってアルティメットには全く関わっていないのですが、来年京都で開催される予定のWMUC(世界マスターズアルティメット選手権大会)にはエントリーしていて、週2,3回ランニング等はしていますが、皆さんと同様にコロナ禍もあり大会へのモチベーションを保つのが大変だと感じています。私は2008年、2012年、2016年と世界大会に出場してメダルを獲得しましたが、金メダルには一歩及ばず、その悔しさも残っているので、その分今回の世界大会でも世界一を目標としています。
フライングディスクの「ここが好き!」。
アルティメットには、競技をやっていて個人的にアツくなれる点と、チームの中で喜びを共有できる点があると思っています。どんなスポーツでも日々の練習やトレーニングの成果を競うことが前提だと思うのですが、個人的には自分とライバルとの一対一の戦いに勝った時というのが一番アツくなれる瞬間ですし、天候やメンバー構成などを考慮した戦術をチーム全体で体現できた時には、チームの皆で分かち合える喜びがあります。また、年齢を重ねてアルティメットの選手を引退しても、他のフライングディスク競技を通して多様な関わり方を続けられるという点もこの競技の魅力だと思います。
もうひとつ、人との繋がりの濃さという魅力もあります。ただ、その濃さがゆえにコミュニティの狭さを感じてしまう時もあるんです。世界的に見て日本はかなり強いと思うのですが、国内での競技の知名度を考えると、まだまだ盛り上がりに欠けているのかなと思います。私は今はチームに所属していませんが、世界大会を経験してきた身としては、世界一というタイトルを勝ち取り、メディアに取り上げてもらうことでこの競技をもっと広めることができれば、という思いはあります。
次にバトンを繋ぐ方は、どんな方ですか?
大学の同期で、世界的にもレフティーと言えば彼、というようなトップ選手です。大学の頃から文字通り無敵で、身長は170cmくらいですが、大学時代に競り負けているのはほとんど見たことがなかったです。投げたら必ず取ってくれるという信頼感がありましたね。彼のインタビューを聞きたい人は多いのではないかと思い、バトンを繋ぐことにしました。
世界のレフティー、皆さんはどなたか分かりましたか?
またもや貴重なインタビューになりそうですね。
お楽しみに!
■↓前回の方の記事はこちら!■
Flying Disc Times ライター
国際基督教大学WINDS所属|WJUC2018 ウィメン部門スピリットキャプテン|#33
自分なりの「フライングディスクとの関わり方」を模索中です。アルティメットについて夜通し語れるくらいこの競技が好きです!よろしくお願いします。