フライングディスクの「ここが好き!」 vol.20 池園晴菜
オンラインインタビューを利用した、バトン形式の連載企画。
第20回はこの方の、フライングディスクの「ここが好き!」をうかがいました。
(企画:仙田、淺井 / インタビュー:仙田 / 執筆:淺井 / 編集:仙田)
あなたのお名前と、フライングディスク歴を教えてください。
池園晴菜です。フライングディスク歴は、今年で8年目になります。
フライングディスクとは、いつ、どこで出会いましたか?
大学1年生の新歓イベントです。ディスクを背負って歩いている人を見つけて、あれは何だと追いかけて歩いて行ったらディスクを投げ始めたので、そこから興味が湧きました。それまでバレーボールとハンドボールをしていたのですが、新しい事に挑戦したいという思いもあり、フライングディスクを始めることにしました。最初見た時は「なんじゃこりゃ」って感じで、ディスクをずっと目で追っていると私が追いかけていた先輩が「投げる?」と声をかけてくださって、それで投げてみるととても楽しくて、次の練習にそのまますぐついていきました。
今のフライングディスクとの関わり方を教えてください。
今は主に選手として、熊本パワーズという社会人のチームと熊本大学のミックスナッツというチームの練習に参加しています。また、U23アルティメット地区選抜対抗戦で九州・沖縄地区のウィメン部門の監督を2年間やらせていただいています。今年も監督として参加する予定だったのですが、コロナの影響で中止になってしまったので、また引き続き監督業務も頑張りたいと思っているところです。
九州・沖縄地区では仕事や家族の事情もあり監督を引き受けられるベテランの方が少ないという現状もあって、他地区と比べるとかなり若い監督・コーチ陣で毎年参加しています。私は、2018年にU24の世界大会で悔しい経験をして、どうすれば日本が強くなれるのかを私なりに考え、「地方も強くならないと全体的なレベルアップは無理だろう」という結論に達したので、自分をここまで育ててくれた九州・沖縄地区への恩返しも兼ねて監督を引き受けることにしました。他地区のようにベテランの方々から教えてもらった方が、選手たちが感じられることは多いのではないかという不安を抱えることもありますが、監督・コーチ陣としては、それを言い訳にせず置かれた環境で頑張るしかないと割り切って、若手で一生懸命頑張っています。
特に、九州の子たちには「外に出ろ」とよく言っています。自分が代表を目指したきっかけもそうだったのですが、違う地区のアルティメットを知って、「こんなに上手い人がいるんだ」「これが日本代表経験者なんだ」という刺激を受けることで、自分の目標も自然と上がると思うんですよね。それが九州の子たち皆のモチベーションになってくれたら、九州全体ももっと強くなれるって信じてるんです。この地区はチーム数も少ないけれど、大会で集まると皆友達のように仲が良くて、学年やチーム関係なく気付いたことを教え合えるような関係なので、その仲の良さをこれからも大切にしつつお互いに切磋琢磨し合って、学生本戦や全日本でも他地区に負けず競り合える、そんな地区にいつかできたらいいなと思っています。
フライングディスクの「ここが好き!」。
このスポーツをしていてすごく感じるのは、人の暖かさです。私は最初九州でアルティメットを始めて小さなコミュニティでずっとアルティメットをしていたのですが、先輩方をきっかけに関東にも飛ぶようになって、一度マッドさんに入れていただいたり、ガイアなどの大会でも知らない人たちの中に入れてもらうことがありました。それでもチームの方々はいつも快く迎えてくれて、気付いたことも教えてくれて、見知らぬ人たちなのに今まで仲間だったかのように話してくれる方々が多く、すごく人の暖かさを感じていました。
次にバトンを繋ぐ方は、どんな方ですか?
私が大学1年生の時に4年生だった先輩で、地区選抜で同じチームになったこともあり、その時からずっと目標にしている人です。その先輩が私の一つ前のU24ウィメン部門に九州から選ばれて、それまで私は日本代表なんて考えたこともなかったのですが、「九州からも代表になれるんだ」という気付きを私にくれました。ずっとその先輩に憧れながらプレーしてきて、私が日本代表になりたいなと思っていた時に、彼女が「努力は嘘をつかない」という言葉を私にプレゼントしてくれて、その言葉をずっと信じて一生懸命頑張った結果私も先輩のようにU24ウィメンの代表になることができたので、尊敬しているだけでなく、今でも大切にしているその言葉をプレゼントしてくれた特別な人です。
地区選抜の監督としての思いも伝わる、貴重なインタビューでした。
次回もお楽しみに!
■↓次の方の記事はこちら!■
■↓前回の方の記事はこちら!■
Flying Disc Times ライター
国際基督教大学WINDS所属|WJUC2018 ウィメン部門スピリットキャプテン|#33
自分なりの「フライングディスクとの関わり方」を模索中です。アルティメットについて夜通し語れるくらいこの競技が好きです!よろしくお願いします。