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ディスクで埋まったカリフォルニアの青い空。【Back Number vol.1(1980年12月7日発行)】

※本記事は、日本フリスビーディスク協会(JFA=日本フライングディスク協会の前身)が1980年12月7日に発行した「FRISBEE DISC TIMES vol.1」(本サイトの前身である協会発行紙)から一部の記事を引用したものです。紙面のスキャンデータ(記事全文)はこちらからご覧いただけます。(データの品質の都合上、一部文章や写真が途切れている場合があることをご了承くださいませ。)

ディスクで埋まったカリフォルニアの青い空。

USAレポート

愛知学院大学 藤田 信之
フリスビーをしている者にとって、アメリカ、分けてもカリフォルニアは聖地のような所で、そこへ日本の選手として行けたということは、自分自身夢のようなことで、最高に気分の良いものであった。それに、今までフィルムや話しでしか知ることの出来なかった本場のプレイを目の当たりに見ることが出来たことは、大変有意義なことであった。

さて、今年のWFCも予選はUCアーバインで行われたが、初めてアメリカへ行った私にしては、驚くことばかりであった。まずそのキャンパスの広さ、日本のそれとはスケールが違う。歩いても歩いても学校の中という感じであった。又グランドの見事なこと。びっしりときれいな芝生が生えており、それもきちんと手入れされていて、プレイをする身には、実に気持ちの良いものだった。

このような環境の中で行われた予選大会であるが、感じたことを種目別に述べていくことにする。

★先ず、初日に行われたDDCであるが、私は日本選手団の人数の関係上パートナーがいなかったのでタンロン・ハインズという黒人と組んでプレイすることになった。彼はなかなか紳士的な態度で接してくれたが、DDCをプレイするのは初めてらしく、ルールもなにも知らない様子であった。これには少しびっくりした。このDDCというゲームはまだ新しいゲームなので日本との技術の差というのはそれ程感じなかったが、準決勝、決勝と試合を見ていくにつれてすばらしいプレイが目についてきた。ディスクのコントロール、ティヒングのタイミング、キャッチしてスローに移る素早さなどである。又、プレイに際して使用されたディスクも日本とは違い、やや軽めの113gを使用していたがそれ程異和感はなかった。

★ディスタンスは腕の振りの速さ、スナップの強さはやはりすごかった。100mを超える者がぞろぞろいる中で私も投げたが、なにかしらあの乾いた素直な風だと自分も100mぐらい投げれるのではないかと思え、別段プレッシャーもなく思いきって投げたが、結果はやはり100mを超すことは出来なかった。この競技で殆どの人が使用していたディスクはゴルフ用のミッドナイトフライヤーであったが、私も前からこのディスクが欲しかったので早速買って使ってみたが、安定性が非常によく、かぶるということはまずなかった。しかし、日本人がこれを使うときには軽いものを選んで使った方がよさそうだ。ちなみにこの種目に優勝したのは返り咲きのJヤングマンであるが、彼がネイルディレイも出来ないというのを知っていささか驚いた。又、DDCのパートナーだったタイロンが予選で2位になった。何かこの2人には共通点があるような気がした。

★ゴルフは、キャンパス内に設けられた20余の変化のあるコースを4〜5人のグループで半日がかりで回った。私のグループには、一昨年来日した、トム・ケネディがいた。彼を含めて向こうの選手はあたりまえであるかもしれないが実に真剣にプレイする。誰か1人がスローする時には他の人はじっと黙っていなければならない。いつもと同じようにわいわいかっていた私は度々オフィシャルや選手に注意をされてしまった。又、良いスローや長いパッドが決まった時などは気持ちよく拍手してくれた。このようなマナーや紳士的な態度は日本でも見習わなければいけないと思った。技術的な面では、初めのスローは腕の振りは小さくスナップをきかせたスナップスロー、これはコントロールを良くするためそしてパットは集中力。これしかないと思った。

★フリースタイルはもう圧倒されてしまった。回転技のすごさなどは目をみはるものであった。それに選手一人一人の個性がよく出ていたと思うし、基本的な技が実にしっかりしていた。又、プレゼンテーションの面でも、色々趣向をこらしたもの、例えば音楽にのって踊ってみたり、レオタードを着たりなど新しい試みがでてきたように思った。

ローズ・ボールでの決勝大会は選手というより観客といった感じでしか参加できなかったのは少し残念だったが、やはり雰囲気は最高でなかなかもり上がっていた。ただフリスビードッグが主役だったように感じたのは少しいただけなかった。

さて、今年のWFCでの日本の成績は5位だったが、昨年が2位ということもあって少し残念な結果になった。

これは私たち選手に勝つという意識が少し足りなかったのではないかと思う。私なんかはアメリカへ行けるだけで少しうわついた気持ちになっていたと思う。反省しなければいけない。従って来年この選手に選ばれた者はローズボール出場だけで満足せずに、向こうで勝つということを認識して参加してもらいたいと思う。

最後にこのアメリカ遠征に関していろいろお世話して下さった日本フリスビー協会の方々に深く感謝したいと思います。ありがとうございました。

 

夢にまで見た”ローズ・ボウル”

青山学院大学 塚本 和彦
WFC参加が決まった時、夢ではないかと思った。”ローズボウルへ行ける”フリスビープレーヤーなら、誰しもが一度は行ってみたい所である。

頭の中で想像する以上にすばらしい体験だった今回のWFC。

写真などでしか見たことのなかった一流のプレーヤーたちと実際に会い話をし、ディスクをトレードする。

青い空、どこまでも青くよく手入れされた芝、強烈な日ざしと心地よい風、共通の目的を持って集まった人たち、全てはまさに、想像をはるかに越えるほどすばらしかったの一言につきる。

結果について、敢えて個人的な意見をのべると、それは「参加することに意義がある」のであって、結果は副次的なものだ、と思う。

そこはまさにフリスビーの自由な感覚ではないだろうか。WFCをとことんエンジョイすること、これが一番大事なことだと思う。それはアメリカのプレーヤー、外国のプレーヤーを問わず、共通したフィーリングだとぼくは強く感じた。

ここで認識しなくてはいけないのは、ただ楽しんでそれで終り、ではだめだということつまりその経験で見たこと、知ったことを今後の刺激材料とすべきなのだ。

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