【海外日本人選手対談 vol.1】仙田凌&村岡彰文 「世界最高峰、北米への挑戦」

仙田と村岡選手のビデオ通話の様子

村岡選手と私は同じ1994年生まれ。今年、私たちは北米のプロアルティメットリーグAUDLのチームに所属しています。私はアメリカ・サンディエゴのSan Diego Growlersに、村岡選手はカナダ・トロントのToronto Rushに所属。2017年のDream Cupではチームメイトとして大会に出場したほか、大学選手権や社会人の大会で対戦相手としてマッチアップしたことがあり、お互いの北米挑戦について昨年から連絡を取り合い、相談をさせてもらった仲でもあります。

そんな村岡選手に、数日前に「Flying Disc Timesの企画として電話対談させてもらえないか」と依頼。村岡選手はふたつ返事で快諾してくれました。

今回は、北米でプレーする日本人アルティメットプレーヤー対談企画の第1回として、私と村岡の北米でのアルティメットについて、読者の皆様にお届けしたいと思います。「北米でアルティメットしたいと思ったきっかけ」「トライアウトについて」「チームメイトとのコミュニケーション」「日本と北米の違い」など、私と村岡選手が感じていること、経験したことを読者の皆様にお届けできたら幸いです。

 

北米挑戦を目指したそれぞれのきっかけ

−仙田−
今回時間を作ってくれてありがとう。今はカフェにいる?

−村岡−
カフェだと思って入ったら、ジェラート屋さんだった(笑)。元気にしてる?

−仙田−
元気だよ。サンディエゴは天気がいい日が多いし、昼間は半袖半パンで生活できるくらい暖かいから気分も最高。そっちはどう?

−村岡−
トロントはとにかく寒い。でも、こっちの人はみんな薄着でびっくりだわ。今日自分はコート着てるのに、今同じ店にタンクトップの人がいるからね。チームメイトもいつも結構薄着だし(笑)。

−仙田−
なるほど(笑)。そのうち村岡も寒さに慣れるんだろうな。

さて、早速だけど、話を聞かせてもらっていい?そもそも「北米でアルティメットをしたい」って思ったのはどうしてなんだっけ?

−村岡−
そもそもでいうと、2018年オーストラリア・パースでの23歳以下世界大会に日本代表として、同年のU.S. Open Club Championships(アメリカの上位クラブチームと他国の招待チームが参加する大会。以下、「US Open」)にロキートス(東京を拠点に活動するクラブチーム)のメンバーとして出場したことがきっかけかな。特にUS Openでアメリカのクラブチームと試合をして、自分のプレーが通用するなって思えて、チャンスがあればアメリカでプレーしたいと思った。それで、北米のプロリーグAUDLでプレーするにはどうすればいいか、去年仙田と一緒に色々話しながら調べ始めた。

2018WU23 Japan Mix Division 2nd place

2018年1月 オーストラリア・パースでの23歳以下世界大会で村岡選手を擁する日本代表ミックス部門は銀メダルを獲得。

 

2018年 ロキートスの一員としてUS Openに出場した村岡選手

2018年 ロキートスの一員としてUS Openに出場した村岡選手

 

−村岡−
AUDLではDallas Roughnecksが好きだったから、Roughnecksに所属できないか考えたんだけど、調べていくうちに、ビザ取得のハードルが高いアメリカより、ワーキングホリデービザで1年間の滞在が可能なカナダの方がよさそうなことがわかって。でも最初は、カナダには自分が入りたいAUDLのチームはないかなと思ってたんだよね。だけど、Toronto Rushのメンバーをチェックしてみたら、前から好きだったGOATっていうクラブチームの選手が多く所属していることを知って、最終的にはトロントのトライアウトを受けることにしたよ。

実は、2015年のUS Open決勝、GOAT–RevolverをYouTubeで観てから、GOATが好きで。俺が海外のアルティメットを観始めたのがこの試合なんだけど、自分が当時つけていた背番号3番をつけているGOATの選手が活躍してて、この選手みたいに「投げてよし、走ってよし」の選手になりたいと思った記憶がある。

仙田はなにがきっかけ?

−仙田−
俺は、2015年ロンドンでの23歳以下世界大会での銅メダル獲得と2016年A代表世界大会落選がきっかけかな。2015年は銅メダルを取れたけど、準決勝でカナダに完敗。そのカナダは決勝でアメリカに完敗。日本と北米、自分と北米の選手にはすごく大きな隔たりがあるって感じて。そのあと、翌年のA代表世界大会に向けての選考を受けたけど、最終選考で落選。その代表チームは2016年に決勝まで行ったけど、決勝でアメリカに敗戦。自分より上手な日本代表の選手たちがアメリカ代表に負けてしまっているのをみて、自分がレベルを上げるためにはアメリカでプレーしてみたいなって思った。アメリカの環境やアメリカの選手たちの考えなどは、世界大会とかで対戦するだけではわからないと思ったんだよね。だから、所属したいチームとかは村岡と違ってこだわりは全くと言っていいほどなくて、とにかくアメリカでプレーしたいって気持ちだったな。

 

チーム所属のための最初の関門「トライアウト」

−仙田−
次は「トライアウト」について聞きたいんだけど。俺はSan Diego Growlers、San Jose Spidersの2つのプロチームを1月に、今月はSoCal(=南カリフォルニア) CondorsとSan Diego Streetgangの2つのクラブチームのトライアウトを受けた。村岡はToronto Rush(プロ)とGOAT(クラブ)の合同トライアウトを受けたよね。日本ではまだあまり一般的ではない「トライアウト」だけど、どんなことをした?

−村岡−
そもそも、トライアウトはエントリーすれば誰でも参加できる「オープントライアウト」と、オープントライアウト合格者や昨年までの所属選手など招待された選手しか参加できない「招待制トライアウト」があって、Rush・GOAT合同トライアウトは、オープントライアウトが開催された後、招待制トライアウトが開催された。でも俺は日本からの参加で、トライアウトのためにカナダに滞在できる日数が限られていたから、オープントライアウトしか参加できなかった。オープントライアウトでは、体力テストとディスクを使った基本的な練習、そして試合をやったんだけど、正直数時間しかプレーを観てもらうことができないし、ダメで元々って気持ちが強くて。でもできることはやりきろうと思って、体力テストのラントレでは全体の1位になったし、監督には今日しか参加できないからしっかりみてくれって頼んだし。それから、何より楽しんだ(笑)。

−仙田−
なるほどね。楽しむの大事だよね。俺が受けたプロの2チームとクラブチームのCondorsも、同じくオープントライアウトをしてから招待制トライアウトの流れ。Growlersは体力テストをしたけど、他のチームは普通に練習しているみたいな雰囲気だったな。もちろん、チームの監督やコーチ、オーナーは選手のプレーをしっかりみて選考をしているんだけど、正直、日本代表選考会のような緊張感は感じなくて、ちょっと拍子抜けした。

San Diego Growlersのトライアウト

San Diego Growlersのトライアウト。終了後の集合写真。

 

−村岡−
なるほどね。AUDLはすでにRoster(登録メンバーのこと)が確定していると思うけど、クラブももう決まってる?トロントはRushは3月に結果が出たけど、GOATはまだ決まってなくて。

−仙田−
同じだよ。CondorsとStreet Gangの2つのクラブチームは5月に招待トライアウトがあるから、参加する予定。トロントもそうだと思うけど、AUDLとクラブチームのメンバーは結構似ているから、AUDLのチームで活躍することも大事だよね。

 

村岡選手の背中を押した家族の存在

−仙田−
トライアウトの結果が分かった時のことって覚えている?連絡取り合っていたけど、かなり焦らされていたよね(笑)。

−村岡−
もちろん覚えてるし、かなり焦らされたね。最終トライアウトが天候不良で延期になったりしてたから、なかなかメンバーが確定しなかったんだよね。でもこっちは人生かかってるから気が気じゃなくて、あの期間は10分に1回くらいGmailを開いてた(笑)。

3月半ばごろ、仕事の昼休み前にRushの監督の名前でメールが来ただけど、その時は残り5分で昼休みってタイミングだったから、あえて内容はみなかったんだ。昼休みになってからきちんとみようと思って。でも、その5分間は会社のチャイムが鳴るまで何も手につかなかったな(笑)。

昼休みになって、すぐに外に出てメールみたら「ぜひ来て欲しい」っていう内容で。いつもは昼休みに30分くらい昼寝するんだけど、その日は眠れなかった。すごい嬉しくて興奮したと同時に、カナダに行くために仕事を辞めなきゃいけない不安な気持ちも芽生えたよ。まさか受かるとは正直思ってなかったからね。

−仙田−
なるほどね。結果は最初に誰に報告した?

−村岡−
おふくろと兄貴に連絡した。それと、23歳以下の代表で一緒だったメンバーと、日本で所属してるクラブチームのテクニカラーの選手たちにグループラインとかで。

−仙田−
お母さんとお兄さんはどんな反応だった?

−村岡−
2人とも背中を押してくれたよ。2人とも、俺が学生時代から友達と飲みに行ったりもあまりせずにアルティメットやっている姿を見ていたし、社会人になってからも、会社の飲み会とかもあまり行かずに帰ってきて、家の近くを走ったりしていたから。多分そういう姿を見ていたから、どっかで心配してるんだと思うけど、信じてくれてるのかなって思った。
母親は喜んでくれたし、兄貴も「プロとかそんななれるもんじゃない。それに、結果はおのずとついてくるから、今できることやりな」って。いいこと言うなあって思ったよ。

 

AUDLチームの活動内容

−仙田−
去年、一緒にアメリカやカナダのことを話していた時から考えると、2人とも無事に所属チームが決まって、北米でプレーできていて感慨深いね。ここからは、それぞれのチームの練習頻度や活動内容について話そうと思うんだけど。今、仙田はSan Diego Growlers、村岡はToronto Rushに所属しているわけだけど、Toronto Rushはどれくらいの頻度で練習しているの?

−村岡−
3月末にトロントに来てから、これまで週末に3回だけ練習した。Rushは今週末からシーズンが開幕するんだけど、シーズン開幕後は平日夜に2回、チームの練習がある予定かな。仙田は?

−仙田−
こっちは今月頭にすでに開幕しているんだけど、開幕前は同じくチームでの練習は多くなくて、全部で6回。チーム練習がない週末は、集まれる人だけが集まって練習したり、一緒にジムに行ったり。シーズン開幕後は、毎週水曜日の夜に2時間半くらい練習してる。みんな平日の日中は仕事や学校があったり、住んでいる場所が車で3時間以上離れている人がいたりするから、チームでの練習がないときは各自空いている時間にトレーニングしたり、近所の人で集まって練習したりしているかな。

Tronto Rushの練習の様子

Tronto Rushの練習の様子。練習前後は和やかな雰囲気。

 

−村岡−
なるほどね。ジムとかトレーニング内容とかって決められているの?

−仙田−
うちはチームがGame Point Performanceっていうアルティメット選手向けトレーニングプログラムに参加していて、そのプログラムを無料で受けることができているよ。2016年メン部門アメリカ代表Jonathan Helton、通称グースが立ち上げたサービスで、グースは今シーズンからうちのチームに加入したんだよね。トレーニングプログラムについて直接聞いたり、アドバイスをもらったりできるし、アルティメットのプレーについても教えてもらったり、練習でマッチアップしたりできるから、すごいラッキー。Rushはどう?

−村岡−
うちはチームにトレーナーさんがいて、トレーニングとかストレッチのメニューがGoogleドライブで共有されてる。わからないことがあったらメールとかで聞くと教えてくれるしね。あと、月に1〜2回、チームでトレーニングする日があるから、そのタイミングでアドバイスも受けられる。あと、チームがカナダ全土にチェーン展開しているジムと契約してて、無料で使わせてもらえるよ。

村岡選手がカナダで利用しているジム。

村岡選手がカナダで利用しているジム。チームからのサポートで利用している。

 

−仙田−
なるほどね。少し話がずれるけど、Googleとかの共有ツールとかメール、アプリとかを使って、メニューとか意識の共有をするところは日本よりかなり進んでいるって感じない?うちはトレーニングメニューとかチームのセットプレーをアプリで共有管理してて、他の選手がどれくらいトレーニングしているかとかがわかったり、チームの決め事をいつでも携帯で確認できたりする。あと、毎回の練習・試合で意識すべきこととか、練習や試合内容の振り返りを監督やコーチがメールで共有してくれたりしていて、チームで一緒にいられない時間もみんなで同じ考えを共有したり、常にチームのことを考えたりしやすい状態を作っているなって感じているんだけど、Rushはどう?

−村岡−
うん、同感。全員で同じ考えを共有するために、ファイルを共有して戦術や大事な考えなどを共有したりしているよ。

−仙田−
こういうところは日本でももっと進んでいくといいよね。ちなみに、練習以外にチームで何か活動したりした?

−村岡−
Rushのチームパーティがあったよ。AUDLの試合を観ながらピザを食べて、お酒を飲んでって感じ。試合を観終わった後は、ホッケーの試合を観たり、みんなで盛り上がって騒いだり!仙田は?

Toronto Rush のホームパーティの様子

Toronto Rush のチームパーティの様子

 

−仙田−
こちらは、開幕戦前にチームメイトの家族の家にある大スクリーンで昨年の試合映像をみんなで観て士気を高める時間があったな。他には、地域での活動に積極的で、今年から発足したアメリカンフットボールのプロリーグAFLの試合のハーフタイムに、大観衆の前でエキシビションマッチをさせてもらってアルティメットについて知ってもらったり、チームの公式練習の前に監督が小学生にアルティメットを教えた後に小学生たちが選手たちのウォーミングアップに参加したりしているね。他にも、チームメイトやオーナーがテレビやラジオに出演していたりと、知名度拡大にすごく積極的だよ。

プロアメフトリーグの試合のハーフタイムにエキシビションマッチをしたSan Diego Growlers

プロアメフトリーグの試合のハーフタイムにエキシビションマッチをしたSan Diego Growlers

 

プレーして感じる日本と北米の差

−仙田−
チームメイトとのコミュニケーションはもちろん英語が中心だと思うんだけど問題ない?

−村岡−
チームメイトは俺が日本人で英語が得意じゃないことをわかってくれてるから、すごく優しく話してくれてる。みんなのおかげでコミュニケーションできているよ。監督は、チーム全体に説明したあとに「今のわかった?」って個別にフォローしてくれるし。俺が「部分的にはわかったけど、こういうところがわからない」とかっていうと、Google翻訳とかを使って、理解できるまで教えてくれたりもするしね。それに、自分も意見を求められたりするんだけど、英語で話すのに時間がかかっちゃう時とかは、監督があとで個別に話を聞いてくれて、そのあと監督が全員にシェアしてくれたりする。すごい丁寧にサポートしてくれているから、特に困ってはいないかな。

あと、これはチームとしての特徴かもしれないけれど、一人一人がすごくきちんと意見を言うかな。監督も選手も関係なく、各練習やゲームなどの際に改善したほうがいいと思うこととかをちゃんと発言してる。キャリアが長い選手だけではなくて、若手も意見を言っていたり、わからないことを積極的に聞いていたりして、日本との差を感じる。

−仙田−
すごい丁寧!それに、みんなが意見を言うのもすごい。うちのチームはRushとは雰囲気が違うかな。もちろん俺も最初は監督やチームメイトが個別に教えてくれたりしたけど、今は自分から聞いたり話したりしないとなかなかコミュニケーションが取れないな。その分、アメリカに来てすぐの頃よりも随分英語がマシになったと思う。だけど、日本でチームメイトとコミュニケーションを取るときよりもずっと気後れする。

あと、Rushとの違いとしては、うちは全員が意見を言う感じじゃなくって、監督・コーチ・主力選手の発言が多いかな。これはチーム全体としてのアルティメットIQの問題もあると思う。一部の若手選手は積極的に質問や発言をしているけど、そうでない人もいるし、人によるね。

日本との違いだなって感じるのは、若手とベテランの壁が薄いことと結果に対する評価がわかりやすいことかな。こっちは若手もベテランも関係なくものすごく仲がいいなって感じる。正直、日本では年齢差による壁を感じることがあったけど、こっちに来てからはほとんどなくて。お互いにリスペクトをしつつ、ものすごくフレンドリーな関係。それに、雑用とかは若手の仕事じゃなくて、キャプテンとか幹部が積極的にやってる。主力選手とかキャリアが長い選手ほど積極的にチームの仕事をやっててすごいなって思った。こないだ日本では雑用は若手がやるんだよって伝えたら、「キャプテンこそチームを運営するために雑用するべきだ!」って言っててびっくりした。

−村岡−
なるほどね。そもそも、年齢とかどっちが年上かを聞いたりすることがほとんどないよね。

−仙田−
そうなんだよね。それから、「結果」に対する評価がものすごいなってことも感じた。練習で得点とかブロックをする前と後では、会話量とかが格段に変わったんだよね。周りから声をかけてくれる量が増えた。それに、練習での結果より、試合での結果は感覚的には何十倍も評価される気がしてて。俺の場合、開幕2試合目に4得点を取ることができたんだけど、その日の試合後から、監督もチームメイトも自分に対する目つきや反応がガラッと変わった気がしてて極端だなって(笑)。それまでの周囲の対応が悪かったわけではないけど、結果が出た後の方が、周りが自分に対して「どうやったらプレーしやすいか」とか「どうするともっと上手くいきそうか」とかって意見を求めてくれる。

−村岡−
良くも悪くも、人間って何かを成し遂げた人の話しか聞かないからね(笑)。知られていない奴は結果を出すしかないよね。

−仙田−
まさに。本当にそう思う。

San Diego Growlersの試合中、MTGの様子

San Diego Growlersの試合中、MTGの様子

 

シーズンに向けて

−仙田−
村岡は今週末が開幕だよね。開幕に向けて今の気持ちや、今シーズンの目標について聞かせてもらってもいい?

−村岡−
緊張しているなあ(笑)。

−仙田−
え、意外。

−村岡−
というか、まだ正直味方のプレーを完全には把握しきれていないし、慣れてもいないから、不安な気持ちかな。プレーに関しては、日本より高さで勝負しづらい。決して勝てないとは思わないけど、リスクが違う。こっちの選手はディスクに触りそうなんだよね。

−仙田−
分かる。競合う時のポジション取りも強いし、いいポジションを取られちゃうとフィジカルではそう簡単に勝てないから競合いのポジションを取り返せないしね。

−村岡−
そうそう。高さではポジションを取られちゃうと結構しんどい。だからこそ、速さと体力で勝負したいかな。それからスローの精度も上げていきたいな。そういう部分は通用すると思う。

−仙田−
同感。
日本の方が試合を観てくれるとしたら、どんなところを観て欲しい?

−村岡−
出場しているか出場していないかかな。

−仙田−
競合いとかシュートとかじゃないんだ。意外。

−村岡−
チームから信頼されているから試合に出られるわけだから、どういうプレーとかビッグプレーとかではなくて、試合に使ってもらえる信頼があるかどうかを確認して欲しい。それに、日本ではそもそも各大会や各試合に登録できるメンバーの上限がないことが多いけど、AUDLや北米のクラブチームは20〜30名のロースターに入らないとチームのメンバーですらなくて、AUDLに至ってはさらにその中から各試合の登録人数は20名って決まっているから、そもそも試合のロースターに入っているか、そしてさらに試合に出場できているかはチームからの信頼を計る大きな指標だと思っているんだよね。もっというと、自分で言うのもなんだけど、Rushの選手にはカナダ代表で活躍している選手も多いから、そこで出場できているかどうかを楽しみに観戦してもらえると嬉しいかな。

個人的には、小さいプレーでも確実にこなしていく選手ってチームにとって大事だと思ってて、そう言う選手って必ずチームでの信頼を得て試合に出られる。例えば、ターンオーバーしそうな時とかも、信頼できる選手にディスクが回ると安心したりしない?

−仙田−
うん、わかる。

−村岡−
そういう選手になりたいんだよね。だから、試合に出場しているかしていないかを観て欲しいな。仙田は目標とかある?

−仙田−
俺は、シーズン前は最低でもスコア・アシスト・ブロックの合計が10以上になることを目標にしてたんだけど、すでにここまでの3試合で9取れたんだよね(5ゴール、1アシスト、3ブロック)。だから、シーズン全12試合で10ゴール・10アシスト・10ブロックを次の目標にしたいなと思ってる。

−村岡−
スコアにこだわってる?

−仙田−
うん。アルティメットは点を取り合うスポーツだから、たくさんスコアを作れる選手って一つの理想なんだよね。もちろん、たくさんスコアに絡むためにはまずは試合に出続けることが大事なわけで、スコアを取りたいがために自己中心的なプレーしちゃったり、たくさんミスしちゃったりしたら試合には使ってもらえないから、まずは試合に出続けること。でも試合に出続けるためにはスコアっていうわかりやすい結果も重要だなって。だからこそ、継続して試合に出て、たくさんスコアに絡むことが一つの理想だと思っているよ。

−村岡−
なるほど。じゃあ、どういうところを観てもらいたい?

−仙田−
自分のプレーだけではなく、Growlersとしての得点やブロックに関わるシーンかな。オフェンスの時は常にチームとしてどうやって点を取るか、ディフェンスの時はどうやって相手のディスクを奪うかを考えてプレーしているから、チームのゴールやブロックに注目してもらいたい。

話してるとどんどん楽しみになってきた。またシーズン途中に話を聞かせてもらってもいい?

−村岡−
もちろん。今日はありがとう。

現地時間4月6日 San Diego Growlers開幕戦の様子

現地時間4月6日 San Diego Growlers開幕戦の様子

 

取材、編集を終えて

私と村岡選手の対談、いかがだったでしょうか?
本対談企画は、シーズン途中やシーズン終了後にも実施し、2人の考えや経験を皆様にお伝えしたいと考えています。是非次回もお楽しみに!

村岡選手が所属するToronto Rushの開幕戦は、現地時間2019年4月27日(土)14:00(日本時間28日(日)3:00)試合開始。

仙田が所属するSan Diego Growlersの第4戦は、現地時間2019年4月26日(金)19:00(日本時間27日(土)11:00)試合開始。

日本からもAUDL.TVよりご覧いただけます($9.99/月。ライブ配信、試合後のデータ配信ともに利用可)。お時間がある方は是非、私と村岡選手のプレーと所属チームの試合をチェックしていただけますと幸いです!

 

【第2弾記事はこちら↓】

 

関連記事一覧