Ultimate for Development and Peace Project 参加者募集のお知らせ
はじめに
フライングディスク競技の1種目である「アルティメット」は、スピリット・オブ・ザ・ゲームというフェアプレーの精神を基盤とした「自己審判制(セルフジャッジ)」という特徴を持っており、競技に参加している選手自身に審判の役割も与えることで試合を進行します。そのため、競技規則はいかなる選手もルールを破ることはないという前提で作られており、反則の定義よりも先に「ルールの運用方法・反則と判断する基準・協議の際の応対方法」が記載されています。
このセルフジャッジは単なる競技上の特徴というだけでなく、ある人々の集まり(コミュニティー)を運営する際にどのように規則を作り運用するかという広義な解釈まで拡張することが可能であるため、これまで教育的分野や平和的な国際協力の分野にも応用できないかという模索をしてきました。
今回のプロジェクトは、2020東京五輪の開催やスポーツ基本法制定等により社会的問題の解決をスポーツに求める流れが生まれている現状において、国際協力分野(開発と平和)におけるフライングディスクの活用可能性を探ることを目的としており、TIAS(筑波大学 つくば国際スポーツアカデミー)の大学院生であるLuis Rodriguez氏との共同研究として、TIASとSport for Tomorrow(スポーツ庁が進めるスポーツによる国際貢献プロジェクト)の協力のもとで実施を致します。
プロジェクト概要
名称 | Ultimate for Development and Peace Project |
共同研究者 | Luis Rodriguez(TIAS 大学院生 / Project Play Colombia) |
協力 | TIAS(筑波大学 つくば国際スポーツアカデミー) / Sport for Tomorrow _ 上智大学 |
開催期間 | 2016年12月11日(日)9:30-17:00 |
会場 | 東京都千代田区 上智大学(アクセス) ※教室は参加確定者にお送り致します |
参加費 | 無料 |
募集人数 | 10名(うち5名は選考により交通費を協会負担) |
対象 | 1. アルティメットの競技歴が1年以上ある方 2. アルティメットの教育的・平和的価値に興味のある方 3. 英語での受講が可能な方 |
応募URL | https://goo.gl/forms/BgFV02emyEyL2tx02 |
応募締め切り | 2016年11月30日(水)※直前での応募も可能です |
当日のスケジュール | 9:30 集合 9:30-12:30 午前の部 12:30-13:30 昼休み 13:30-16:30 午後の部 17:00 解散 |
備考 | 交通費の協会負担は国内移動に限ります。 募集人数を超えた場合は抽選を行います。※12月1日(木)に発表 講義は英語で行われます。(グループワークは日本語でも実施可能です) 会場へは公共交通手段にてお越しください。 |
プロジェクト詳細
目的
1. 国際協力分野においてフライングディスクが持つ価値の模索及び提示
2. アルティメットをツールとして開発と平和を推進する指導者の育成
内容
- 1.オリンピズムの教育的価値(講義)
- A.オリンピックの価値について
- B.パラリンピックの価値について
- C.オリンピックとパラリンピックの統合的価値について
- 2.アルティメットを通じた平和構築(講義)
- A.アルティメットが持つ教育的要素
- a.対立する意見の解決(Conflict Management)
- b.お互いを尊重したコミュニケーション(Assertive Communication)
- c.当事者同士の話し合いによる関係修復及び問題解決(Restorative Justice / 修復的司法)
- d.積極的平和(Positive Peace / 構造的な暴力がない状態のこと)
- B.持続可能な開発目標(Sustainable Developent Goals)との関係性
- A.アルティメットが持つ教育的要素
- 3.実践的なプロジェクトの立案
12月11日のプロジェクトは「Phase 1」として実施を致します。「Phase 1」での講義を受けた参加者には、その後3ヶ月以内に「Phase 2」として10名程度を対象とした講習会で自身が講師となり、今回の広義の内容を日本語で教えていただきます(4h程度 / 会場・日時は協会と相談の上 / 対象は自身が所属するチームなど)。「Phase 1」で講義を受けた参加者の考え方が「Phase 2」での指導を通じてどのように変化していくのか、そして「Phase 2」にて指導を受けた方の考え方がどのように変化していくのかを調査することで、アルティメットが持つ潜在的価値の広がり方を研究します。その中で、この価値をどのように広めることができるかを「3. 実践的なプロジェクトの立案」での検討内容のひとつとし、プロジェクト参加者で共同して模索していきます。
Luis Rodriguez氏について
【経歴】
Commentator of Live Streaming World Games 2013 Colombia
Manager of Colombia Open WUGC 2012 Osaka
Project Play Colombia Project Director 2009-
Founder and Project Director FUFCO Community of The Bear Ultimate Frisbee Foundation, 2003-2008
Founder and Director Project Pedagogy, Ultimate and Peace, Colombia, 2003 – 2007.
Administrative Assistant Project Peace as Culture, Peace Observatory Corporation, Colombia 2002 – 2003.
Bachelor in Business Administration with concentration in Business Ethics, Colombia, 2003
【選手歴】
Club player since 2002
Vancouver Ultimate League Player 2008-2009
Captain Mixed Colombia WUGC 2008 Vancouver
Player Open Colombia WUCC 2006 Perth
お問い合わせ
日本フライングディスク協会 事務局
電話番号: 03-6423-6801
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