WFDF「東京2020オリンピック競技大会追加提案種目応募用紙」受理

2015年5月8日、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、開催都市提案による追加種目候補選定のため、IOC公認国際競技35団体から冬競技2団体を除く下記33団体に応募用紙を送付し、世界フライングディスク連盟(WFDF)も受理した。

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エアースポーツ、アメリカンフットボール、自動車、野球・ソフトボール、ペロタバスカ、ビリヤード、ブールスポーツ、ボウリング、ブリッジ、チェス、登山、クリケット、ダンススポーツ、フロアボール、フライングディスク、空手、コーフボール、ライフセービング、オートバイ、ネットボール、オリエンテーリング、ポロ、パワーボート、ラケットボール、ローラースポーツ、スポーツクライミング、スカッシュ、相撲、サーフィン、綱引、水中スポーツ、水上スキー・ウェイクボード、武術

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大会組織委員会は、種目追加の提案を行うにあたって3つの主要原則を掲げている。

・追加種目は、若者へのアピールを中心にオリンピックムーブメントとその価値を推進するものであること

・追加種目は、東京2020大会のビジョンを反映して、日本での機運を高め、世界中の新たな聴衆を巻き込むことにより大会に付加価値をもたらすものであること

・選考手続きは、開かれた公平なものであること

 

応募用紙には、「提案内容」「付加価値」「組織」「人気」「日本での状況」の5項目21の質問が記されており、「提案内容」では種目数と種目名のほか、開催日数、参加選手数、会場計画、「人気」では世界的なテレビ放映の現状や視聴者数、放送権の販売実績、「日本での状況」では、日本での競技人口や全国大会の実施状況のほか、世界選手権直近2大会の日本選手の成績に関する回答を求めている。大会組織委員会は若者へのアピール度や五輪の機運を高める国内での人気度も選考の原則に掲げており、 武藤敏郎事務総長は5月11日の記者会見で「IOCの視点と大会組織委員会の視点のバランスを取った」と説明している。

大会組織委員会は応募を6月8日に締切り、7人の有識者からなる東京2020種目追加検討会議で選考を行い、第1段階の選考結果を6月22日に発表する。第2段階に進む国際競技団体(IF)にはさらに詳細な質問事項を送付し、7月22日までに回答を求める。その後、8月初旬に東京でヒアリングを実施し、東京2020種目追加検討会議は組織委員会に推薦するIFと種目を選考し、組織委員会に提案する。組織委員会は最終選考を行い、提案種目を9月30日までに国際オリンピック委員会(IOC)に提出し、2016年8月にリオデジャネイロで開催される第129回IOC総会で正式決定される。

正式決定までの11か月間(2015年10月~2016年8月)にIOCが決定した中長期改革「オリンピック・アジェンダ2020」提案6-1に記された「IOCと国際ワールドゲームズ協会(IWGA)は、スポーツプログラムの構成及びそれぞれの評価に関して緊密に協力する」に基づく具体的な動きが見られるかも注目される。

 

国際ワールドゲームズ協会(IWGA)理事
世界フライングディスク連盟理事
師岡 文男(JFDA会長)